見出し画像

【2020読書】No.115『人間学を学ぶ月刊誌致知5月号』

本日もお読みいただきありがとうございます。
昨年は、305冊の本を読みました、五木田穣(ごきたゆたか)です。

過去5年間で1015冊の本を読み、その記録はFacebookの方にしてきましたが、今年から、更新の仕方を変えつつ、こちらに記録をアップしています。

読書1015冊

2020年4月10日。2020年101日目。

2020年115冊目の読書は、
『人間学を学ぶ月刊誌致知5月号』
でした。

※なお、この投稿は、本の内容を要約する趣旨のものではございません。

あくまで個人的な感想をベースとしており、その心は、
本は自分で読んでこそ、自分の血となり肉となると考えるからです。

そこは、「知識」と「知恵」の違いであり、
「知識」を「見識」に高めるためには、
あくまで自分の知識と経験を高める必要があると考える
からです。

この記事が、何かのきっかけになれば幸いです。

読もうと思った理由

人間学を学び、人間力を高めるべく、一昨年から定期購読をしております。

読んだ感想

今回の特集は、「先逹に学ぶ」でした。

戦後は、規範形成教育がなされなかったために、
人間として何が正しいかすらわからなくなっている。

そのターニングポイントは、明治維新。
欧米化を急ぐあまり大切な東洋の道徳を見失ってしまった。

その時代、日本人の良さを最も体現し、
日本の国の未来を構想した人物が二人。

横井小楠佐久間象山

全く違う視点で日本の危機を捉えていたが、
東洋思想によって西洋思想を育むことが肝要と説いた点では同じであった。

また、二人とも志半ばに暗殺されてしまった。

小楠が描いたのは、「国家は民の幸せのお世話係」というもの。

政治顧問を務めた越前藩において、
どのような身分、立場の人たちにでもできる
絹の生産、販売に取り組んだそうです。

そして、そこで得た収益のうち、
民の取り分の方を多く、藩の取り分を少ない割合にする
という当時としては画期的なものでした。

今の日本の、なんでもかんでも税をとる姿勢とは大きく違います。
もし、横井小楠が暗殺されず、この国づくりの構想が広がっていたら、
どんな国なっていたでしょうか。

一方、佐久間象山が目指したものは、
東洋思想をベースに、西洋に負けない科学技術立国をつくりあげること。

象山は朱子学者(儒教)として一流の領域に達しながらも、
一書生に戻り、蘭語(オランダ語)を学び、
砲術の大家にまでなっていると。

東洋と西洋を共に極めたような感じです。
今風にいうと、文系と理系を共に極めたような感じでしょうか。

時代を先読む先見性と行動力。
構想力と実践力が素晴らしいと思います。

「東洋道徳、西洋芸(技術)」という考え方。

技術を扱う人間は、道徳のあるなしが問われ、
技術は精神を持って使うべきであると。

これは、いち早く資本主義の問題点に気づき、
『論語と算盤』という著を残した
渋沢栄一氏の考えと全く同じだと思いました。

今こそ日本は、原点回帰というか、和の心、東洋の魂を学び直そう
という姿勢が大事ではないかと改めて思いました。

日本人の精神性の根本となるものは、
神道であり、仏教であり、儒教です。

最近の日本人が「日本人」じゃなくなっているのは、
この3つについて、知らない人が増えているからではないでしょうか。

神社とお寺の違い、知ってますか?儒教って何か知ってますか?

私自身も数年前まではよくわかっておりませんでした。
しかしながら、日本人なら日本人としての誇りをもちたいと思い、
ここ数年、この3つについての学びを深めている最中でございます。

こんな方にオススメです!

・人間力を高めたい方
・人間としての生き方を学びたい方
・人間としての在り方を学びたい方

読もうと思った本。

今回の特集で、自分が読もうと思った本をご紹介します。


賢者は歴史から学ぶ。歴史にはすでに答えが書いてある。

本ってやっぱりいいわ〜。

最後までお読みいただきありがとうございました! サポートも嬉しいですが、スキやコメントなどのリアクションもいただけると、とても励みになります☆