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「スノーピアサー」ノアの箱舟のなかは格差社会?

斬新な設定に驚き

列車っていうのは、本当にいろんな映画の使い方があるものなんですね。
この列車は乗客の格差で車両が分かれていて、別の車両で起きていることは他の車両の乗客には見えていなくて全く分からない。でも、その中にはわかっているのに黙っていて格差車両を行き来している人もいたりして…
これは、世界の国々の縮図かしら、なんて思えてしまう。

ポン・ジュノ監督らしい格差批判を描きながらも、時折くすっと笑える要素が入っていたり、ジーンとしたり、純粋にドキドキしたり。斬新な設定に驚きました。

今回カッコイイ!ソン・ガンホ

格差列車の車両を隔てている扉のシステムを開けることができるのが、ソン・ガンホ父娘。娘ちゃん、どこかで見たことがある~誰だっけ?と考えていたら、「グエムル -漢江の怪物-」でもソン・ガンホの娘役だったコ・アソンちゃんでした。

あの時、悲しい分かれ方だったので、今回少し大きくなった父娘を知らずに見られて感激でした。しかも「グエムル」ではダサい家族な設定でしたけど、今回はかなり汚れてはいるけれど父娘ともにカッコイイ!

この映画、食欲をそそるものは何も出てきません。むしろ気分が悪くなるばかり。しかし、なぜだろう?面白いことに、羊羹、お寿司、ステーキが食べたくなってしまいます。

予習のつもりが、見ごたえあった!

ペ・ドゥナの次回作(是枝監督の「ブローカー」)の予習のために「ソン・ガンホ祭り」をしていたので出会ったこの映画ですが、見ごたえありました。

しかし、同じくペ・ドゥナの次回作(Netflix「静けさの海」)の予習のために見たコン・ユの「新感染 ファイナル・エクスプレス」と混同してしまう。

列車で戦うという設定だけが似ているのです。いつゾンビが出てくるか、という別の意味でのドキドキもありました。(ゾンビは出てきません!)

そう、関係ないけど、「新感染 ファイナル・エクスプレス」のゾンビはつらかった。勘弁してほしい。コン・ユとマ・ドンソクのおかげでなんとか完走できましたけど。なんで?嫌いなゾンビ映画を見るためにここまで頑張っているのか?自分でもわからなくなってきておりますwww(「スノーピアサー」にはゾンビは出てきません!)

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