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オンライン授業でジグソーリーディングに挑戦!

先週末、参加したSOJLEHK主催のワークショップ「読解教材を作ろう」で、読解授業案を作成しました。Zoomのブレイクアウトを利用してグループメイトと一緒に各自が持ち寄った読解素材の中から話し合いながらタスクを設定する作業がメッチャ楽しく、成果物もなかなかいい物ができたのでせっかくだから授業で使ってみよう!と思い立ち、今週の木曜日にあった初中級~中上級が混在するクラスで使ってみました。

ジグソーリーディングについて詳しいやり方を知りたい方というはぜひググってみてね!簡単に言っちゃうとグループごとに異なる物語を読んだ後でグループを再編成、それぞれが読んだ内容について新しいグループのメンバー同士で教えあうというタスクだよ!

ちなみに当日グループメイトと作った案では:日本語主専攻の大学生、中上級(B2~C1)レベル、45分×3コマのクラスが対象。私が担当しているクラスは:英語主専攻日本語副専攻の大学生、初中級~中上級、50分×3コマのクラスで流用するのにバッチリじゃないっすか!やるしかないじゃないっすか!ということで実際にやってみたので、以下、ご紹介しまーす。

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この授業案のCan-Doは①長文を要約することができる ②自分の居住地で実行可能なギグワークを発見する、の2つ。陰に隠れたメインの目標は「新型コロナ禍で卒業後の自分の活路を見つけるための手助けをする」と設定。

今回のオンライン読解授業で使ったツールは: ①元ネタ(読み物)②Google Jamboard ③Google document ④「ひらがなめがね」 ⑤snipping tool  ⑥「Wheele of names」 ⑦Pear deck の、以上7つでございます。なお⑥、⑦はなくても大丈夫だけどあった方が便利かもーというものです。読み物はグループメイトが持参した新聞記事を利用しました。

授業開始前の作業は:①8段落あった新聞記事を2段落ずつ4つに分けたものをそれぞれGoogle documentに貼り付ける(URLの異なる4つのドキュメントを準備) ②「ひらながめがね」を使って新聞記事にフリガナをふり、2段落ずつsnipping toolでスクリーンショットをキャプチャする ③記事の内容確認のためのワークシートをGoogle documentで作成する ④Google Jamboardでボードを5つ開き、1~4番目のボードにそれぞれ「G1」「G2」「G3」「G4」と付箋を貼り、最後のボードには「よくわからなかったところ」とテキストを入れておく

それでは以上のツールを用いて実際にどんな形で授業を行ったかをご紹介しまーす。

1)Peardeckの使い方に慣れてもらうため、マウスで文字を書いたり(名前)数字を書いたり(睡眠時間)アイコンをドラッグしたり(現在いる場所)選択肢に答えたり(食事をした場所)する。

2)前作業:まず総務省統計局の産業別・就業者数の推移のグラフを見せて、分かったことをPear deckに書き出してもらい文法・語彙をチェック。次に最近話題の職業(カタカナ言葉に限る)を5つ挙げてもらい、ネタを拾う。最後に名前が挙がった職業の中から自分にできそうなものをピックしてもらい、その理由を述べてもらう(このときにWheele of namesを利用)。

3)本作業①:ブレイクアウトルーム開いてグループを4つ設定。各グループからリーダーを一人選び、Zoomのダイレクトチャットでリーダーに4分割したGoogle documentのURLを知らせる。クラス全員にGoogle JamboardのURLを知らせ、担当した箇所の文章の中からカタカナ言葉をピックしてJamboardにどんどん貼り付けてもらう(作業時間5分)

4)本作業②:全員いちどマスタールームに戻ってきてもらい、Jamboard上に貼ったカタカナ言葉の数を微調整する(重複したものを削除)。再度BORに入って付箋上のカタカナ言葉を元の言語に翻訳してもらう(作業時間5分)

5)本作業③:隙を見てJamboardにSnipping toolでキャプチャした振り仮名付きの文章を貼り、各グループで文章を音読してもらう(丸読み)。内容に関してよくわからない箇所があったらグループ内で質問、確認する。全員が理解不能だった個所をJamboardの5ページ目に書き込む。

6)本作業④:各部屋に異なるグループ(元)のメンバーが入るよう手動でブレイクアウトルームを再編成。自分のグループが担当した箇所を別グループから来た人に説明、文章の全体像を把握する。わからない箇所をお互いに質問して確認、全員が理解不能だった個所をJamboardの5ページ目に書き込む。

7)本作業⑤:内容確認のワークシートをDocumentのコピーが自動作成できるようにしてチャットでURLを配布。ワークシートを完成させた人から随時ZoomのダイレクトチャットでDocumentのURLを教師に連絡。

8)後作業:香港でも通用する職業(ギグワーク)を考え、自分がギグワーカーとして働く場合、どのような問題が生じるかを討論する。

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授業の手順は以上でございます!…が、ちょいと分かりにくかったかな?実は時間の関係で飛ばしちゃったタスクもあったりするのですが、長文になってしまったので注意事項と合わせて(覚えていたら)次の記事でご紹介しまーす。


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