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映画「The Dark Night 」考察

こんにちは。初めてノートに映画の考察というか考えを書いていきます。いままでインプットホリックだった私がこうしてアウトプットをし始めた理由はまた今度かきますね。

さて、今回は映画「The Dark Night」の考察を書いていきたいと思います。ちなみに書くことを主としていきたいので、冗長な無駄話やレトリックは渇愛させていただきます笑

映画を見るまえに、ざっと文脈おさらいするとThe Dark Night はバットマンシリーズの1作でクリストファーノーランが監督をしたダークナイトトリロジーの1つとなっています。公開は2008年でヒースレジャーがアカデミー賞で助演男優賞をとる前に急逝したことでも有名ですよね。アメコミやヒーローものが苦手な僕がもう3回もこの映画をみているのには理由がありますね。

何個も言うとだれも読んでくれなくなりそうなのでここでは2つのポイントをあげたいと思います。1つは勧善懲悪ではないこの世界。2つ目は作品美という点。

まず、勧善懲悪ではないこの世界ということで、一言でいうとこの映画の悪役って誰?ってところなんです。ジョーカーに決まってんだろというそこのあなた早計です!!実はこの映画のなかで一番悪役使いされているのはバットマンなんですよ。僕もバットマンはこの映画しかみていないので細かいコンテクストはわからないですが、バットマンが犯罪を助長しているのではないかという世論がだんだんとでてくるっていうのが前半30分の流れです。というのもバットマン自体は別に政府の犬でもなければ正義感のめちゃ強いスーパーヒーローという訳でもないんです。彼はただの金もちで、悪党成敗はただの趣味!というのは言い過ぎですが、世直しということで自発的に取り組んでいるだけ。主にマフィアが相手ですが。。そんななか、バットマンに共鳴した一般人がバットマンに扮し正義感のもとこういった悪をたおしていくといった風潮がでてきます。これに業を煮やしたマフィアはジョーカーという精神異常者の手を借りてバットマンをやっつけようとします。ジョーカーはついに一般人にまで手をだすようになり、バットマンがマスクをとって人前に現れなければ毎日人を殺すと宣言する。このとき、人々の怒りの矛先はジョーカーよりも頑なにマスクを取らないバットマンに向きます。これで世論は逆転。バットマンは一気に悪役に!世論なんてこんなものだと思う瞬間でした。ジョーカーも映画でいってるように、文明人なんて自分の足元が救われそうになったとき、エゴをむき出して体裁なんか気にしなくなると。ほんとにそのとおりで、漫画のように完全な悪なんて存在しなくて、それはキリスト教にでてくるようなサタンといった神々の話だけなんですよ。現にヒトラーやスターリンが正義だった時代もあった訳で、ヒーローなんて結局ポピュリズムでしかないんですよ!と思わせてくれました。

2つ目は作品美。知っているひとも多いようにこのクリストファーノーランという監督は技術が発展したこの世の中で、いまだにフィルムにこだわりをもちIMAXフィルムで全部とっているんですよ!僕も技術的なことはあまり詳しくありませんがとにかく機会が馬鹿でかいのとコストが半端なくかかることは知っています。撮影はデジタルで映画館でだけIMAX上映といった映画は多くありますが、ほとんどの作品をいまだにこのIMAXフィルムでとっている監督はノーランだけ。そのメリットは?と思いますよね。めちゃめちゃあります笑まず画面が広い。ようはテレビが地上波からデジタルにかわったとき横幅がひろくなりましたよね?あれといっしょ。だからノーランの壮観なシーンが余すところなく堪能できます!注目して欲しいのは冒頭の10分間。これはもう本当にindiscraibableなので観てみてください。

21世紀の映画を振り返った際に、必ず取り上げらるであろう映画「The Dark Night」を僕の色眼鏡で考察してきました。最後に、この映画でも救いようのあるシーンを紹介します。それは一般市民をのせた船と受刑者たちを乗せた船にそれぞれ相手側の爆弾スイッチが渡され、どちらかを爆発しなければどちらも爆発しちゃうよとジョーカーがいうシーンがあるのですが、結局お互いが「信頼」をして助かるんですよ。結局、人間は人間をさばくことはできない、信頼しあうしかないんだ!というノーランのメッセージこれは今という混沌とした世界を生き抜く私たちにもあてはめることができるのではないかと思った今日この頃でした。それではHere we go。

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