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行政書士試験合格講座 精神的自由権 > 思想・良心の自由

第1節 思想・良心の自由

 基本的人権といえども絶対的に自由というわけではなく、『公共の福祉』によって制約される場合があり、その制約がどこまで許されるのかが問題となることは、すでに学習してきたとおりです。ところが、思想・良心の自由は、内心の領域にとどまる限り『公共の福祉』による制約を受けず、絶対的に自由です。なぜなら、それは、内心の領域にとどまる限りは他人の人権と抵触することはないからです。しかし、人の内面の精神的活動は外部的行為と密接不可分であるから、外部的行為の規制を通じて内心の自由に対する侵害が問題になってきます。 


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