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不登校(長期欠席)のお子さんの大学受験の戦い方。

小中不登校、高校に行ってないお子さんは大学に行けるのか

不登校(長期欠席)のお子さんの将来を悲観する声をよく聴きます。でも、意外と何とかなるものです。得意を活かして働くもよし、得意を活かすための勉強をするもよし。道はいろいろあります。

その中で今回は「高校をすっ飛ばして大学に行けるのか?」という点に絞ってお話します。

高校をすっ飛ばして大学に行くことは可能

結論、いけます。

もちろん、手順は必要です。お子さんが高校をすっ飛ばして大学に入る方法は大きく分けて2つあります。

  1. 高等学校卒業程度認定試験に合格する

  2. (主に通信制大学)科目等履修生として、指定された科目のうち16単位以上取得することで正科生として出願できる

1は有名ですが、2は意外と知られていません。そして、2を選択する場合、多くの大学で満15歳以上であれば、高校を卒業していなくても科目履修生になれる場合が多いです。ご興味があれば大学に問い合わせてみてください。

高等学校卒業程度認定試験とは?

高等学校卒業程度認定試験は、16歳以上が受けられる、高校卒業と同程度の学力があることを証明する試験です。受験科目は高校で取得単位が全くないのか、一部取得しているのかによって変わります。

難易度自体はそれほど難しくないと言われています。きちんと対策をすれば、1年で合格することが十分可能です。スキージャンプの高梨選手がこのルートを選択していました。

高等学校卒業程度認定試験から大学合格は難しいのか

高等学校卒業程度認定試験から大学合格への流れはそれほど難しく考える必要はありません。単純に、試験に合格する➡受験準備をして大学入試に進むだけです。

もし、初めから高卒認定を選ぶと決めているのであれば、最初の1年で合格してしまって、残りの2年間を丸々受験勉強に費やすこともでます。その場合、受験に限ってしまえば、むしろ有利になることさえあるんです。

通信制大学の科目履修生として学ぶこと

通常の高校を選択しない場合、実は通信制大学の科目履修生として学ぶことは、専門的に学びたいことを見つけるために有効な方法の一つでもあります。科目履修生はいろいろな科目の中から気になるものを選んで受講できるので、興味の深堀の方法としてとても良いです。

また、通信制大学には年齢もバックグラウンドも違う方が集まります。もしスクーリングに参加できるのであれば、さらに学びや気づきの幅が広がるかもしれません。

通信制大学の科目履修生として学ぶことで学問選択のミスマッチを避ける

高卒認定試験の準備をしつつ、または、高校に通いながら、通信制大学の科目履修で自分が学びたいことを見つける。その学問の基礎を学んでから最終的な進路を決定する、これは学問選択でミスマッチを起こさない一つの方法なんです。

大学に入ってから、ちょっと違った、と思う学生さんはちらほら見受けられます。これって、もったいないことだと思うんです。このミスマッチを避ける方法の一つとして、通信制大学の活用を考えてみるのもよいかもしれません。

高卒認定は一つの選択肢として考えていい

もし、大学に進むのであれば、高校は通過点でしかありません。もちろん、高校を否定するつもりは全くないです。同年代のお子さんと一緒に学ぶことで、身に付けられることもあります。でも、別の選択肢として、高卒認定を取って、大学に進むこともできます。

また、通信制大学もたくさんの学部があります。高卒認定を取らなくても、通信制大学で科目履修生からスタートするほうがいいという方もいると思います。

お子さんの希望に合わせて、いろいろな進路を考えてみてはいかがでしょうか。


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