雨ニモマケズ風ニモマケズ
雨の滴る皐月の朝、様々なことが覆いかぶさる今の時代に物想い。生きるためにせっせこつこつと汗を流す雀の姿勢をみては、自分の弱さを残念に思うのである。
大きく動き大きく変わる転換期の気配を感じる現代にあっても、心のどこかでいつの間にか良き方向へ進むことを期待している御都合主義の自分がいることに気づくには、そう多くの時間を要しないものだ。そんな人間臭い弱さが潜む自分の心底が、正直情けなくもあり邪魔くさくもある。
人間とは良くも悪くも考える生き物であるのだから、自分ではどうにもできない流れや現実を知るに至ることで湧き出した情けなくも邪魔くさい弱い思考もまた、人間らしくもあるものだと自らへの矛を収めてみようとするのだが、いつまでも続けるべきではないことは自分が一番わかっている。
どうせ考えてしまうのならば、創意工夫や意識転換、そして変化という時間の息吹に応ずるように自らも千変万化よろしく、対処対策に精をだすことに汗を流し知恵を絞るべきなのだと自らに叱咤激励。定期的な自分のネジ回し、雀先輩により完了したようである。
宮沢賢治「雨ニモマケズ」よりお言葉拝借。
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