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大きい不動産屋、小さい不動産屋、どのように違うのか?

不動産屋の店舗数は、今やコンビニの2倍以上あると言われております。

12万以上ある宅建業者の中でも、10万軒は「小規模」の不動産屋とのこと。

「大手」は全体のごく一部であり、大半は小さい不動産屋です。

有名な店名としてアパマンショップ、エイブル、センチュリー21等ありますが、街の不動産屋はフランチャイズ店舗としてそれらの看板名を借りている「小規模」な不動産屋が多くを占めています。

まず、小さな不動産屋の特徴としては

・一人の担当が総合的にカバーしていることが多い

→賃貸、売買、管理、なんでもご相談下さい!
とオールマイティに対応してくれる可能性が高いです。
その為、一人の担当に多くのことを話せるのでお客さんとの関係が強固になる傾向にあります。
ただ、その分一人に業務が集中するので常に余裕が無い、精一杯という感じです。社員の教育にもバラツキがあり、優秀な人とそうでない人の差が激しいように思えます。

・社長のワンマン経営

→小さい不動産屋は、敏腕カリスマ性の社長を中心に回っており、社長の性格、考え方がそのまま不動産屋としての対応に如実に現れるケースが多いです。お客さん側と不動産屋との好き嫌い、相性が現れやすいのです。

・業務の仕方にまとまりがない

→良く言えば柔軟性がある、悪く言えば統一性がないといった傾向です。担当によって言ってることが違ってたり等も良く見られるケースです。ただ、型と相性がハマれば絶大なパフォーマンスを発揮するとも言えます。

・休みが少ない

→入居中のクレーム、突然の来店等いつでも対応できるようにする為、従業員はシフト制にて対応し、店は年中開けている、もしくは殆ど休みが無いことが多いです。ブラック企業と呼ばれやすい所以ですね(笑)
社用携帯は休みの日でも肌身離さず持っており、お客さんが電話すると何故かいつでも繋がる、もしくは私用携帯に転送されるみたいな形。良く言えば、レスポンスは早くなりやすいです。

次に、大きい不動産屋の特徴です。

・分業体制

→売買と賃貸、仲介と管理でそれぞれ担当が別々に居ることは勿論、管理にフォーカスすると退去担当、入居担当のように細分化してるケースがあります。何か相談事があって電話しても「総合受付」にまず繋がれて、担当の部署に取次いで…といった流れで担当者と連絡が繋がるのが遅いです。お客さんが目的の物件と関わる際に複数の人を経由することとなり、小さい不動産屋と比較すると、一人の担当に何でも話せる程に関係が強固になる、環境とは言いにくいです。

・業務システムが確立している

→それぞれの業務にとって専用のカリキュラムやフォーマットが充実しており、業務一連の流れが出来ていますので、担当によって言ってることが違う、やり方が違うということは起きにくいでしょう。誰が担当になってもある程度の業務の質を確保しやすいと言えます。

と、つらつらと書いてみましたが、不動産に限らず一般的な企業にも大小メリットデメリットで同じことが言えると思います。

また、私が気になる所だけピックアップすると

小さい不動産屋は、大きい不動産屋より特定の取引先と関係が深い。

ということが多いです。

よく目立たないちっちゃい不動産屋があって、意外と昔から建ってるし、よく潰れないよな〜みたいなのがそのパターンです。要は新規をあまり狙わなくても、特定の地主さんと根強く繋がっていて売買物件等紹介してくれるといった形ですね。

その手の不動産屋の社長はサラリーマンとして不動産屋営業マン時代に仲良くなった大口顧客を抱え込み独立開業することで経営を持続出来てる傾向があります。

既存顧客との繋がりで、その不動産屋しか知らない掘り出し物の物件に出会える、という可能性も少なくありません。

また、大きい不動産屋は

物件募集時の顧客ネットワークが広い。

空室を埋める為にはまず、SUUMOやホームズ等、物件検索サイトに載せることでその物件をお客さんの目に留まりやすくさせます。

しかし、こういった規模の大きいサイトは掲載の広告費が固定費として小さい不動産屋には重くのしかかるのですが、大きい不動産屋であればある程度体力があるので掲載を持続させることができます。

結局それがお客さんを多く呼び込むことにも繋がってくるということです。


ここまでお読み頂きありがとうございました😀


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