読書記録① 『日本を診る』
読書は、普段から習慣化したいなあと思い、マイペースに続けています。
しかし、インプットばかりでやはりアウトプットしないと読後に残らないなあと悩んでいたところ、せっかくだからnoteを使って読書記録を残してみよう!という実験要素の強い第一弾となります。
第一弾は、片山善博さん著の「日本を診る」。
この本の選定理由としては、ある方から薦めていただいたのと、鳥取に住む一県民として、元知事の片山さんの本は一度読んでみたいと思っていたからです。
今回は、目次読みで特定部分だけを読みました。
読んだ部分は以下の通り。
「自治体の自立を妨げる地方財政システムを除け」
「「口利き地獄」に陥った大分県教委を立て直すには」
「教育改革を論ずる前に認識しておくべきこと」
「知事たちの、知事たちによる、知事たちのための地方分権」
「地域主権改革の先行きー「国のかたちの一大改革」とはいうけれど」
全体的に感じたのは、皮肉かつ批判的な文面が多く、本質的な部分から政府・行政を指摘しているというところ。
いわゆる外野からの批評家ではなく、実際に内側も経験した上での指摘は、かなり説得力があるなあと納得させられる部分が多かったです。
自分は教育に関心が強いため、「教育改革を論ずる前に認識しておくべきこと」の内容は、特に納得感が強かったです。
具体的には、教育委員会の管轄の話。現場で働く教職員は市町村教育委員会の所属になりますが、その教職員の評価・人事を行っているのは市町村教育委員会ではなく、都道府県教育委員会。
本来であれば、直属の市町村教育委員会が評価・人事を行うのが筋な気がしますが、こういった矛盾が前提として存在していることは見過ごせません。
この矛盾から市町村教育委員会は、都道府県教育委員会との調整をしなければならないといった負担が上乗せされていることが考えられます。
こういった制度上の矛盾は、教育に限った話ではなく、過疎債や地方交付税、自治体運営に関しても本書内で多く取り上げられています。
本日の問い【なぜ制度上の矛盾は、今なお存在し、改善されないのか?】
本書内では制度上の矛盾に対しての1つの解決策として、「住民自治の強化」を挙げています。
住民側としては、多くの人の政治参画、そして、自分たちのことは自分たちで決める姿勢を示し、行動していくことがやはり重要だと思います。
やはり、選挙は大事ですね。
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