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バルト旅 ―ラトヴィア①

2月20日

 ラトヴィア1日目。高速バスに揺られること約4時間、首都のリガに到着。車窓からの眺めを楽しみたかったが、ほとんどの時間を睡眠で潰してしまった。いつでもどこでも寝られる体質は時に徒となる。

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バスに乗る前に駅で買ったkibinaiとコーヒー。

バスはびっくりするほど空いていて、私たちの他に1組か2組しか乗っていなかった気がする。

目を閉じるたびに眠れるので、寝て起きたら到着していた。ヴィリニュスとあまり変わらない、色でいうとグレーな街にどこか安心する。曇っていたせいか、より重い感じ。ホテルは街の中心の駅からすぐのところにあった。最近改装したらしく、新築の匂いや西ヨーロッパ的なインテリアと外の街並みとの不釣り合いな感じが面白い。部屋の天井は高く、ベッドもよじ登るほど高かった。

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荷物を置いて早速旧市街へ。ヨーロッパの街の面白いのは、路地を一本入るだけで全く別世界に入り込んだように歴史的な街並みが現れること。リガの旧市街もそんな風に突然現れた。

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石造りの建物の一角にある、リネンとニットのお店に入る。笑顔が可愛らしく洒落た眼鏡とスカーフを身にまとったオーナーのおばあさんが色々話しかけてくれて、かなり長居した。リネンの手触りが涼しげな白いノースリーブのブラウスと、緑と紫の調和が美しいスカーフをつれて帰る。

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夜は日本で予約しておいたオペラを観に行く。その前の腹ごしらえに、食堂風のレストランへ。

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色々な野菜のサラダや豆、マッシュポテト、魚のマリネなどのお惣菜から好きなものをお皿にとり、3種ほどのメインディッシュから一つ選ぶ。スープやデザートもあった。これが見た目以上に絶品で感動した。ミネストローネは野菜がほろほろになるまでしっかり煮込まれて出汁も味わい深く、なんとなく怪しんでいた薄茶色のソースのハンバーグがこれまた美味しい。もしかしてバルト三国って美食の地だったのかとここで気付く。

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すっかり暗くなる頃、待ちに待ったオペラ鑑賞へ。場所はラトヴィア国立オペラ座。どっしり構えた建物が格好良い。観るのはスペードの女王なのだが、登場人物が多すぎて付け焼刃の予習ではストーリーの把握が全く追いつかなかった。演出はかなり現代的で、コミカルな感じの衣装や道具が意外で面白い。ただ劇の長さは侮れず、長めの休憩も3度目となると「あれ終わった?でも誰も帰ってないな」などと劇場をうろうろしていた。

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気分を盛り上げるために奮発し、開演前のシャンパン。若い人からおじいさんおばあさんまで皆かっちりとお洒落な格好をして、かつ小慣れた雰囲気で堂々とシャンパンや料理を楽しんでいる。

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大迫力の歌と生オーケストラの幸せを全身に沁み込ませ、ホテルに戻る。
旅先でいつも思うこと、「明日の朝ごはん楽しみだな」。

続きは次の投稿で。

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