【ゴハンエッセイ02】マンガ『いつかティファニーで朝食を』

28歳の主人公・麻里子が恋人・創太郎とのだらしない生活から、自らの朝食を見直し理想の朝食を探求します。実際にモーニングができるお店を巡り進んでいく物語です。
麻里子とまわりの大人女子が恋や仕事に悩み奮闘する姿は、自分と重ね合わせる部分がきっとあるはず。今を生きる女性にぜひ読んでほしい漫画作品です。

・作者はマキヒロチさん
・月刊コミックバンチに2012年3月～2019年9月まで連載された漫画作品

SCENE1　始まりの朝

引用元：いつかティファニーで朝食を ｜ コミックバンチweb

画面越しからごはんのおいしそうな香りがただよう朝食。
主人公・麻里子が母親につくってもらっていた「理想の朝食」です。

引用元：いつかティファニーで朝食を ｜ コミックバンチweb

日曜日の朝、起きるとAM11:58。
床には脱ぎっぱなしの服。
隣には朝帰りの恋人が寝ています。

麻里子の表情からも負の感情を感じられますね。

引用元：いつかティファニーで朝食を ｜ コミックバンチweb

「毎朝一緒にごはんを食べる」ことを約束していた麻里子と恋人・創太郎。
編集者の創太郎は仕事や付き合いに忙しく、同じ気持ちはあるけれど妥協してほしいと麻里子へ伝えるが…。

食べているのはコンビニのものと思われるパンとおにぎり、ジュース。
こんな朝食は麻里子は望んでいないのは明らかですよね。
麻里子の創太郎をまっすぐ見つめる瞳が印象的です。

引用元：いつかティファニーで朝食を ｜ コミックバンチweb

会社へ向かう途中、創太郎のためにずっと行くのを我慢していたカフェを思い出します。

麻里子は高校の同級生の女友達3人を食事に誘いますが、なかなか時間が合いません。
すると麻里子はモーニングの時間に、さきほどのカフェへ行くことを提案します。

たしかにモーニングの時間なら仕事前、子どものお見送りの後…とみんながちょうどいい時間に食事ができます。麻里子さん、ナイスアイディアです。

引用元：いつかティファニーで朝食を ｜ コミックバンチweb

主婦、ヨガインストラクター、バーの店長をしている女友達と気になっていたモーニングのカフェへ行きます。そこには新鮮でおいしい食事の数々。

色が見えないのにとてもおいしそうです。
お腹が空いてきますね。さっそく明日の朝食はアサイーボウルにしよう。

引用元：いつかティファニーで朝食を ｜ コミックバンチweb

4人の満足した表情。
なんだかこちらも幸せな気持ちになります。

引用元：いつかティファニーで朝食を ｜ コミックバンチweb

友達と話し、おいしい朝食を食べて、ある決意をした麻里子。

7年間同棲していた創太郎と別れ、新しい生活をスタートさせることにしたのです。
それほど麻里子にとって朝食は大事なものだったということがわかります。

28歳で7年間も同棲していた彼との別れ。
そろそろ結婚を考えてもおかしくない時期に、このような道を選んだ麻里子さんの決断力に強い女性だと感じました。

筆者も自分の気持ちをついつい後回しにしてしまいがちだな…と反省。
自分が大事にしたいものは何かをあらためて問うSCENE1でした。

まとめ

今の時代を生きる大人女子へ、共感必至の物語です。
「いつかティファニーで朝食を」を読み終えた後、おいしい朝ごはんを食べたくなること間違いなし。聖地巡礼をしてみても楽しそうです。
ぜひご一読してみてくださいね。

コミックパンチweb『いつかティファニーで朝食を』：https://www.comicbunch.com/manga/end/tiffany/