なんだかんだ温泉-プロット
リテイク01
※自分に存在価値(未来、夢)を見出せない自由で気ままなノンバイナリーの高校生の晶が、奥道後温泉に連れて行かれて自身の泥を落としながら、感情を押し殺してきたLGBTのアニーに出会う話
1、自身に存在価値(未来、夢)を見出せない高校生、晶
2、自由を尊重する両親に温泉に連れて行かれる
3、お風呂に浸かっていたら感情が溢れ出す。
4、言葉や記憶を追ってしまう深く潜り、溺れてしまった
5、アニーに助けられた晶。身体が変化し、性別を超えた何かになっていた
6、最初は気持ちが悪い元の姿に戻りたいとアニーに縋る。
7、よく考えると今までの自分が嫌いであったのだから、元の姿や元の世界に戻る必要がないのだと気づく。アニーにこの姿でこの世界にいることを選択したことを話す。
8、アニーが食事を運んでくる。寝ては食べ、寝ては食べの生活が始まる。暇なので、アニーの仕事に興味を持つ。アニーについていく。
9、アニーの仕事は泥を落とす仕事だった。アニーは神様の泥を落としている。落とした泥は、人間のお風呂に入れていく。
10、その姿を見て、晶は記憶を取り戻し、アニーを気持ち悪がる。自分を落とし入れた原因を作ったのはアニーだと知る
11、アニーから逃げる。しかし、風呂上がりの客とぶつかり、汚れたと、いい争いになり、目立ってしまう。そして、その汚れはどんどん膨らみ、客と晶を襲った
12、助けたのはアニーだった。アニーと生きることを晶は選択する
13、アニーに仕事を教わる。そのなかで、人間にとって泥は汚れや穢れではなく感情の塊であることを知る。
14、アニーがこの世界にきた理由を語り始める。その理由を感情を押し殺してきたからだった。アニーは性別は男性だが、女性の心を持っていた。
15、アニーが実践しながら身体の洗い方を教えてもらう、ずらすことが必要だ。摩擦が必要だ。垢はそうしないと取れないと晶の身体を擦る。
16、ヒリヒリ痛く身体が感じて堪えていると、元の場所に戻っていることに気づく。アニーや風呂の世界はどこに行ってしまったのか。
17、お風呂上がりで身体は熱っている。ドライヤーをかけながら、相変わらず自身の存在価値を見出せない。けれどもお風呂には入って身なりがさっぱりしている。その事実に、生きようとしているかのような自分が不思議で笑った
18、晶はアニーに救われたのだろうか。なぜ自分は戻ってきたのか分からない。自身のアニーへの誤解が解ける。アニーはまだ、あの世界にいるのだろうか。アニーはあの世界で幸せなのだろうか。今はもう分からない。けれど、これから晶は幸せになるなんて分からない。先は分からない。けれど、泥がわたしたちを守り攻撃し動こしていることは分かった。わたしはわたしだ。(晶は女性だった)
コンセプト:感情を洗う温泉
テーマ:感情
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