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コロナ禍での本帰国準備(タイから日本)

日記

間が空いた。


10/2の夜の便で帰国(本帰国)することになった。夫の会社がなかなか航空券を取ってくれなくてもろもろが後手に回り、宙ぶらりんで待つ時間が長かった。飛行機が決まってからはやるべきことが多かった。現在の状況だと今までの慣例が当てはまらずに戸惑うことが多かったので記録。


厚生労働省による案内は以下リンクより

1、空港から待機先までの移動手段

厚生労働省によると、

空港から自宅までの交通手段(自家用車、レンタカー等)をご自身で確保していただくようお願いしています。電車、バス、タクシー、航空機(国内線)、旅客船などの公共交通機関を使用しないよう、強く要請しています。

とのこと。

私たちは夫の会社からの指示でハイヤーを手配するように言われた。自力で。
(支払いは会社に請求する)
ネットで探し始めたが、世界がこのような状況になってからの情報が極端に少ない。(当たり前だけど)この騒ぎの最初の頃に帰国した人は記録を残す余裕などなかったのだろうし、それぞれに状況が違う。ブログのような類いもなかなか見つけられず、会社からのメールにはいくつかの業者の名前があったが、先に帰国した社員が使った業者、というだけの情報だった。仕方なく頼ったのはまたしても厚生労働省のホームページ。

これを見ると関東が20社ほど、関西が2社の名前がある。私たちは羽田空港から東京都内までの移動となるので20社ほどの候補があった。これを上から順番に全部見る、という地味作業。(主婦なので時間はあるので)
金額はだいたい同じくらい。拠点が東京になく、都内への移動でも高くつく業者もあったのがばたばたさを表しているなあという印象。

サービスはだいたいどこも同じような印象。
だが、決定的に違ってばっさばっさと業者を振り落としていけたのは


連絡を取る手段として、電話以外が使えるか否か


これ。むしろこれのみと言ってもいい。


日本に住んでいる人は実感がないと思うが、海外に長く住んでいた人は日本で使える携帯電話の番号を持っていない。brastelなど、海外在住時にも日本の携帯電話番号を持てるサービスもあるが、これは日本に帰ると使えない。使う方法もあるのだろうが、少なくとも私はそうなっていない。(今回の話とは関係ないのであまり話題にしないが、このbrastelのサービスは優秀なので、海外在住者はぜひご検討くださいませ)
ということは、メール、LINE、WeChatなど、電話以外の方法ででドライバーとの連携を取れないと困る。PCR検査の都合で時間通りに空港を出られないことが予想されるためだ。これらのサービスであれば、空港のWi-Fiを使えばいい。

それを踏まえて各社のページを見ると、驚くべきことにほとんどの業者がその準備がない。そもそも予約するのに電話番号が掲載されている場合すらあった。
いやいや...もちっと想像を働かせてだなあ...とがっかり。

各社とも使用車両の徹底消毒のアピールが多く、ほらこんなに!徹底的にやってる!と説明文の文字数のほとんどを使ってあり、大事なところ「電話ではない予約の仕方」「電話ではない当日のドライバーとの連絡の取り方」が非常にわかりにくい。あるいはそもそも十尾がない。「到着されましたらPCR検査の状況等、適宜ドライバーとやりとりしてください」...どやって?ねえ、どうやったらいい?テレホンカード?そうなの?螺貝なの?そもそも螺貝って機内持ち込みできる?

...

そういうわけであっという間に数社にしぼられた。それからささっと口コミを見て決めた業者はこちら。

予約のメールの返事も早く、電話以外での連絡が可能。スバラシイ。どうぞよろしくお願いします。ハイヤーって結構お金になるだろうから業者さん的には取っていきたいだろうけど、みなさん目の付け所が間違ってますよ。そもそもPCRで陰性でないと乗らないわけですからそんなに危なくもないだろうし。
がーんばれー。

2、隔離場所の確保

こちらも厚生労働省のページより。

全ての国または地域を出発し、日本に到着する航空機及び日本の港に入港する船舶に乗って来られた方については、検疫法に基づく隔離(入院)・停留が必要となる場合があるほか、検疫所長が指定する場所(自宅等)において14日間の待機をお願いすることとなります。また、ご自宅等へは公共交通機関を使わず、ご家族やお勤めの会社等による送迎でのお帰りをお願いすることとなります。
加えて、入国した日の過去14日以内に入管法に基づく『入国拒否対象地域』に滞在歴のある方については、全員にPCR 検査が実施されます。
そのような状況を踏まえたうえで、渡航、帰国を検討いただくようお願いします。

とのことなので、自宅がない場合はどこかで14日間待機しなくてはならない。隔離先としてどこが対象になるかというと、

自宅、社宅、親戚の家、友人の家、マンスリーマンション、ご自身で予約したホテルなどが対象になります。
 (宿舎などのトイレやお風呂など、複数の人が共同で使用する場所がある施設は対象外)

というわけで、非常にざっくりしている。

ちなみに、タイの場合で言うと、外国からタイに入国する外国人は政府指定のホテルに2週間隔離必須。3食の食事がつき、一切の外出ができない。途中のPCR検査で陰性だった場合は1日の中の制限された時間のみ、ホテルの中庭などに出られる。そのホテルが確保されていなければ航空券の予約もできない。料金は自己負担。
タイに帰国するタイ人の場合も他の条件は一緒だが、隔離施設の料金は政府負担。というふうに徹底している。市中感染がほとんどない中でも制限をゆるめず、世界の中では対策が成功しているとされているタイの対策だ。(本当のところはどうかわからないというのは東南アジアあるある)初期の頃のような緊迫した雰囲気はもうほとんどない。

そういうわけで検査陰性の帰国者を受け入れている施設を探した。
隔離の2週間+家探し期間の2週間(これは会社の規定で、今まで通り)の居場所。私たちはある程度会社が費用を負担してくれるのだが、そうでない人は相当なネックになるだろう。

しかも、そのページの中の「帰国された方向けQ&A」という(なぜか)PDFの中に、

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とあるので、外出禁止、なのだろう。そういう体でやりたいのだろう。

...

...

...

どやって?

どうやって食事確保する?

あさはか!

これは非常に日本ぽい。どこにも答えがないやつ。たらい回しにされるやつ。

しかも途中でPCR検査もない模様。さすがだな、日本。イケてるな。

今回私たちが身を寄せるのは都内のウィークリーマンション。もちろん検査陰性の帰国者も受け入れてくださっているところ。曰く、帰国者が多くて予約がたくさんとのこと。それはそうだろう。例えばホテルで2週間生活するとしたら自炊はできないし、洗濯はできないししかも高い。現実味ゼロ。日本、イケてるな。私の場合、最初の2週間は実家の母親の電話番号とかで(日本の電話番号がないので)ネットスーパーに登録して、デリバリーと自炊で凌ぐ予定。あとはなんでもAmazon。解せないけど仕方ない。イケてるから、日本。

3、携帯電話(の、番号)

タイに来ることが決まったのは約3年前。それまでは海外にほとんど縁がなく、旅行も韓国と台湾に行ったことがあるくらいで、そんな海外偏差値の低い自分がまさか海外で生活することになるなんて思ったこともなかった。携帯電話についても当たり前のように王手キャリアで本体の代金を分割払いしていた。


が、もちろんその携帯電話は海外では使えない。来る前にはまず携帯電話会社に行って、SIMフリーにしてもらい、こちらに来てからタイで使えるSIMを入れて使っている。タイからの海外旅行の際はAISが出しているSIM2Flyを使っていた。世界中のほとんどの国をカバーしている上そんなに高くない。SIM2Flyが非対応の国もあるが、その場合はSIMにロックがかかってさえいなければ、到着した空港にSIMのお店が必ずあり、そこで買うことができる。(なんなら携帯電話を渡すだけでSIMを入れ替えてくれる)

一時帰国や旅行のときはそれでよかったのだが、今回は本帰国。しかも時代はすっかり格安SIMの流れ。というわけでもろもろ考えた結果、我が家はY!mobileにしてみることにした。
が、ここにも壁が。
しばらく海外で生活した私たちには日本の住所がない。住民票は抜いてある。しかもしばらくは隔離生活で店舗にも行けない。何を契約するにも住所と電話番号が必要。電話番号を買うのに電話番号が必要。ふう。
さすがに、引越し先を探して引っ越すまで電話番号がない、というのはちょっと現実味がない。まずはなんとかして日本の電話番号を手に入れたい...


Y!mobileはネットでの申し込みが可能だった。住所の確認の中で、私たちができそうなのは「パスポートの裏面に住所を書いてその写真を添付して送る」という方法だった。それを夫の実家にしておいてそこに届いたSIMを隔離先に転送してもらおうという作戦。
おそらくうまくいくであろう。もちろん引っ越したら住所変更の手続きをする予定だ。さて、どうなることか。

iPhone本体も買い換える予定で、タイで買おうかどうしようかと考えていた時期もあったのだが、温泉が出るんじゃないかというくらい掘り下げて調べた結果、日本で使う携帯電話は日本で買った方がいい、という結論に至った。これは長くなるのでここでは言及しない。マイナンバーカードのことも、マイナポイントのこともキャッシュレス決済のこともだいたい調べてなんとなくの答えは出たけど、今回はとりあえず帰国準備の話まで。

生活は出発当日まで続くので荷造りのタイミングが非常に難しい。
もやもやするからさっさと終えたい、そんな気持ちでしばらく生きております。


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