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断片と白

2024.2.28(水)

自分の卒業式の断片的な記憶が、瞬間的にみえてくる。泣いたり笑ったり忙しい年頃のヒリヒリする時間のまぼろし。また、その周縁の景のようなもの。下駄箱のそばの覇王樹の花の色や、砂煙のする運動場。プロムナードの梅。

ひとがいて、ひとの顔があつまって、動いてる。
立ったり座ったり歌ったりしながら、区切りのなかにいる。

こちらは、華やかなお弁当を食べたりして、良い時間のお裾分け。

もう戻れない場所でしょうか?そこは。

卒業式。

【今日の一首】

小手鞠の白こぼれたり卒業の子らゐなくなりしづかな廊下



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