見出し画像

その中を歩いてみたい。

青々と空がしていた。
京都の市バスから流れる街並みを見ていた。
色んな国のひとが楽しみを持って古都を訪れていた。

恵文社一乗寺店、はじめての場所だった。私の記憶の中のお店はまた別だった(パン屋さんが隣にある、あれはどこだったのだろう)。

時々、夢の中の本屋と現実がリンクしているのだろうか。それとも私の分身とやらがどこかの街で本を選んでいるのだろうか。

いずれにせよ、今日も本を携えて安心した。

2023.10.18(水)
本当なら一泊したかったけれど仕事の人手が足りず、日帰り。去年の冬の歌人集会以来?の京都。

夏に写真を撮ってもらった、トナカイさんの写真展に行ってきた。恵文社一乗寺店まで。

「物語が変わる」

というタイトルの写真展。

光が、時間が、流れているなと思って、一枚をじっくり見たり、展示全体を眺めたり。
写真のなかを歩いてみたくなったり、そのなかの植物に触れてみたくなったりした。

世界とどのように向き合うかというのを考える。
私は言葉でそれをやっていて、微細な感覚を捉えていたいとよく思っている。

時間のなかに生命があるのだと思う。
それは私たちも。

そばにはこんなにもひかりがあって、季節が巡って、変わってゆくものがある。

詩が書きたくなった。

トナカイさんの、トナカイさんサインを本に書いてもらいました。良い…!特に左手(足?)

ページをひらいて、今日のじかんに、戻ったりしながらまた暮らしていこうと思える。

帰り道、金木犀をキンモクセイの香りとして今年初認識した。誰かに、おーい、て呼び捨てにされる感じですね、この甘い香りは。

写真展、ほんとうに良いものを見ました。