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大寒。

2024.1.20(土)

駅までの道を歩くと、丹精された畑に菜花の小さな黄色が薄いひかりをまとっていた。
小さなほっとするひかり。

絵の教室の課題に頭を悩ませ、起きてからぼんやりしていたら、すっかり家を出る時間を過ぎていた。

電車のなかでは本を読んでいる。
今日は『ある日』という一冊を鞄に入れていた。とても詩的な文章だと思う。本を閉じてからもその世界を反芻したりする時間が訪れる一冊だと思う。

絵の教室、何にアイデンティティを置くか、そういったことを、今日の授業では考えた。

私は本だ。書くことだ。

大寒のせいか、身体はどんよりしているし、どことなくぼんやりした意識で喫茶店で珈琲を飲む。
お隣の席の年配のご夫婦が、絵の話をしている。良いなあと思う。

見えない何かを共有することの尊さよ。

今日の一首 

雪は本 何度も街を包んではあなたの眠りに白く寄り添う


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