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生い立ちについて語る Episode0~毒祖母爆誕~

~今から80年ほど前、あるところに二人の姉妹がいました。昔ながらの厳しい父、優しい母、お兄さんたちに囲まれて暮らしていました。姉は身体が弱かったのですが中身はそうでもなく結構わがままな女の子、対照的に妹はとても穏やかで優しくいつもニコニコしているような可愛らしい子でした。そんな家族に悲劇が襲いかかります。流行病で妹が亡くなってしまったのです。みんなから愛されていた妹の死に家族や親戚、周囲の人は深く悲しみました。意図があって言ったのかそうではなったのかは分かりませんが多くの人が「○○(妹)は良い子だったから・・・」と口にしました。その言葉は姉の胸に深く刺さりました。「みんな、妹じゃなくて私が病気になって死ねばよかったと思っているんだ」と思ってしまったのです・・・~


私、もしタイムマシーンがあったとしても自分の人生に戻りたい地点がないんです。戻って過去の自分に助言したりしても未来は結局変わらない気がするというか。使うとしたらこの時に姉のところに行ってあげたい。行って、「妹が亡くなって悲しいね、さびしいね、あなたは大丈夫?妹が亡くなったのは本当に悲しいけど、あなたが無事で、あなたが生きてて良かった。」って声をかけたいしみんなにもそう言わせる。そしたらきっと私の母や叔父、私や弟の人生はここまで狂っていなかったんじゃないかと思う。変わらなかったらやっぱこいつやべぇなってなる(笑)

この姉が現在の私の毒祖母です。もともとあんまり性格は良くなかったらしいですが早くにして亡くなった妹へのコンプレックスがさらに祖母の人格を歪めてしまったんだと思います。普通に兄弟で比べられるのも嫌だけど、まだ幼い時に命の重さで姉妹で比較される経験は自分の居場所のなさを強く感じさせたと思う。正直、そこでちゃんとフォローさえしておけばそのあとは妹と比較されることも減るわけだし祖母の人格修正のチャンスだったのにな・・・と残念に思います。

この後、祖母は祖父と結婚して子供を二人授かります。それが母と叔父です。正直、祖母はどうみても子供好きじゃないので子供を産んだのはそういう時代だったからだと思います。祖母は弟の叔父は可愛がったけど母には厳しく当たったらしい。それも妹へのコンプレックスありつつ単純に男の子のほうが小さいとき可愛いからっていう感じだと思います(私と弟に対してもそんな感じだった)。買い物依存で子供の世話より自分を着飾ることに夢中、子供の人格否定や体罰は当たり前(これは後に孫の私もやられます)、祖父は祖父でアルコール依存、基本子供は放置、そんな機能不全家族の中で母と叔父は育っていくことになります。


全てはここから始まったんだと思うと感慨深いな~・・・

とりあえず毒祖母の紹介はこんなところで。


ぺたり

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