見出し画像

【ホテル業界分析】#4 ビジネスホテル

こんにちは。3週連続で旅行に行って過去最高体重を記録しました。😢

更新遅れましてすみません。今回はビジネスホテルを分析していきます。

(春休み旅行はすごく良かったので必ずnoteにします!お待ちください^^)


これまでは、#2、#3のホテル分析で所有直営方式という形でホテルを運営する「ホテル椿山荘東京」や「帝国ホテル」のような老舗ホテルを分析しました。


今回は主にリース方式と呼ばれる運営方法でホテルを運営していることが多いビジネスホテルに注目していきます。


リース方式とは?

ホテル分析の一番最初の記事でホテルの運営方式についてまとめてあります。

が、改めてリース方式について簡単におさらいすると、

リース方式とは

ホテルの経営と運営がホテルの所有者とは異なる方式です。
ホテルの運営会社が建物の所有者にリース料(この建物貸してくださいっていうお金、レンタル料みたいなもの)を払って借りることになります。

つまり所有直営方式との違いはこういうことです。

所有直営方式
ホテルの所有者=ホテルの運営者=ホテルの経営者
リース方式
ホテルの所有者←(💰)←ホテルの運営者・経営者

わかりにくかったら言ってください(笑)

リース料は一般的に「基本料+売り上げの一定の割合」です。
こちらのリース方式で運営されている例としては、東横インやホテルルートインなどのビジネスホテルが多いです。


リース方式のメリット・デメリット

先ほど説明したようにリース方式は

ホテル運営会社⇔ホテル所有者のやりとり

なのでもちろん双方にメリット・デメリットがあります。


・ホテル運営会社にとってのメリット
ホテル運営会社、つまり経営者兼運営者にとっては不動産を購入・建設する資金がなくてもホテルの経営・運営に参入できるという点がメリットとなります。

・ホテル運営会社にとってのデメリット
運営・経営者にとってはに常に「基本料+売り上げの一定の割合」をホテル所有者に払わなければいけないので売り上げが低迷しても関係なく払わなければいけません。

・ホテル所有者にとってのメリット
ホテル所有者はホテルの運営を任せることができます。これは持っている土地・建物を有効活用できるため、資産運用にもなります。また、一定の割合の収益が発生します。

・ホテル所有者にとってのデメリット
ホテル所有者はホテルを貸し出し、不動産は保有するので、不動産投資とおなじことになり、初期費用が高額です。また、所有する不動産をホテルとして運営会社に運用してもらうと、売ることが難しくなります。


まとめると、ホテル運営会社にとっては初期費用が抑えられるうえに、経営方法が確立していて安定して黒字であれば利益を出しやすい形態になります。

初期費用が抑えられる→ホテルの数を増やせる
経営方法が確立していれば利益を出しやすい→同じ方法でホテルを経営する

ホテル運営会社にとってのこちらの2つのメリットから、同じ方法でホテルを経営でき、ホテルの数が多いビジネスホテルがこの形態にあてはまりやすいということになります。

ホテル所有者側についてはホテル投資として後日noteにまとめます。


実際にリース方式でホテルを運営しているビジネスホテルの代表格として皆さん一度は名前を聞いたことがあるであろう「東横イン」を分析していきます。

東横インとは?

概要
株式会社東横イン
設立:昭和61年(1986年)1月23日
資本金:5,000万円
従業員数:14,227人(2020年3月末日現在)
(パートタイム従業員含む)
売上高:947億5,900万円(2020年3月期)
事業内容:エコノミーホテルの運営
店舗数:325店舗(2021年3月25日現在)
客室数:71,109室(2021年3月25日現在)
店舗展開:45都道府県(高知県と佐賀県を除く)と海外で展開


東横インSWOT分析

強み
レストランや宴会部門は持たない効率経営で宿泊費用を抑えています。
ホテル運営のマニュアルが同じままホテルを増やせるので、国内は高知県と佐賀県を除く45都道府県に、海外も韓国、モンゴル、カンボジア、フィリピン、ドイツ、フランスで事業を展開しています。また、支配人の約9割が女性だそうです。未経験者を歓迎し、勤務経験でなく人で苦労した体験を尋ねる組織の作り方は記事にもなっています。

弱み
強みでもある「レストランや宴会部門は持たない宿泊特化型ホテル」という部分が弱みにもなります。最近では安くて綺麗なカプセルホテルやホステルが次々とできています。また、最少人数でホテル運営を回しているため、繁忙期などは従業員にとって仕事が負担になるときがあります。

リース方式ならではの、同一形態でホテルの数を増やす方法は海外展開が可能になる一方多様性は生まれなくなります。ヨーロッパに進出した東横インも施設、室内設備など日本のホテルと全く同じだそうです。

機会
チェックイン・アウトのオンライン化やアメニティなどの各種サービス提供のデジタル化を取り入れればさらにシームレスな滞在にできると考えました。宿泊特化型なので、寝るためだけの滞在はその過程で面倒くさいという感情をゲストにさせてはいけないと思いました!また、コロナ渦でワーケーション需要が増えるので、宿泊だけでなくオフィスとしてpcやモニター付きの時間制限プランを用意すると多様性を出せますね。。

脅威
東横インは駅近に位置するとはいえ、やはりオンラインmtgの普及でサラリーマンの出張は減っていると思います。ビジネスホテルの需要も落ちますね。そんな中でコスパ重視のテーマホテル(ブティックホテル、デザイン性のあるカプセルホテル)が普及してくるとそれこそゲストは減ってしまうと思いました。


SWOT分析をまとめると、ホテル運営側の東横インは建物・土地の所有者であるホテル所有側にお金を払うだけで同じ経営ノウハウを使うので、比較的簡単に、ホテルを増やすことができます。しかし多様性がないため、個性のあるホテルが出てくると東横インに泊まろうという需要はなくなってしまいますね(´;ω;`)




以上、長くなりましたが、リース方式のホテル運営を勉強しました。

質問等あればコメントしてください!
もちろん スキ もお待ちしております💛


ちょっと頭が疲れたので次回は旅行記でも書こうかな。。と思っています。楽しみにしていてください!🤍🤍

ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。























この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?