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呼吸、生命、魂。
9/4
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好きな人たちを撮る日。
楽しい、というよりも安息を感じる。
静と動を行き来する日でもあった。
混乱し、歩いて帰る。
帰宅する頃には体がくたくたで、頭はビカビカに冴えていた。
今日は眠れそうに無い。
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9/5
眠れそうにない、と書いた日はたいていよく眠れるものだ。明け方、目が覚めた。天井を見つめていたらまた眠っていた。
明け方に見る夢は奇妙だ。
今住んでいる家と似ているけれど、全く違う家に住んでいる。布団の素材や柱の傷、窓の外の景色が少しずつ違う。住んでいる夫もなんだか違う。知っているのに知らない人のようだ。
猫には違いが見つからず、安心した。猫はいつだって正解なのだ。
あんまり長くこの夢を見ていると、現実の方が間違いだと思ってしまいそうで怖かった。
9/6
良い本を読んでいる時はお風呂が長くなる。今日は1時間入っていた。
スーパーで桃が2つで200円で売られていた。普通に皮を剥くより湯むきをする方が果肉が無駄にならないと知る。
台所で立って食べる。口の周りやTシャツがべとべとになった。熟しきっていて溶けていった。
9/7
今月読んで一番良かった本。
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ナボコフの名作『ロリータ』になぞらえられた少女が、物語を自分の手に取り戻し、次の世代に手渡すまで。
恐ろしくもパワフルなノンフィクション。
孤独な高校生のアリソンは、新しく赴任してきた英語教師のノース先生と出会う。
先生は彼女の文才を見出し、放課後に文芸創作の個人指導をするように。
コーネル大学を卒業しナボコフの『ロリータ』を愛読する、知的でセクシーな彼に惹かれてゆくアリソン。
しかし、それは恋愛に見せかけた抑圧の日々のはじまりだった……。
古今東西、数々の作品で描かれてきた「大人の男と少女の恋愛」という図式のいびつさを暴き、支配的関係から自らの知性と文学批評の力で逃れた少女が大人になって綴ったメモワール。
私は自分の身に起きたことの全貌が未だに掴めずにいる。支配と虐待を受けていた、と認めるのも難しい。支配を受けていた自分を認めたくないからなのかな。
自分のような被害者を生まないために、もうすでに被害を受けてしまった人のために、何か出来ることはないだろうか。
直接手を差し伸べることは難しいけれど、この本を薦めることはできる。
あなたが悪くないし、これからは自分の人生を生きていける。
Amazonから電子書籍でも読めます。たいていの図書館には置いてあります。
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