農産物に使用されている有害な農薬に関する報告
新鮮な果物や野菜を求めてスーパーマーケットに頻繁に出向くのは、パートタイムの仕事のように感じる人もいるかもしれません。しかし、最近の Consumer Reports の分析により、カートに入れるものに注意を払うべき理由がさらに明らかになりました。この報告書は、農産物に含まれる有害な農薬の濃度が驚くべきレベルであることを明らかにしています。農務省の毎年の農薬残留分析データは、米国で栽培された果物と野菜および海外から輸入された果物と野菜を対象としています。
●Consumer Reportsの分析は、悪名高いEWG “Dirty Dozen” の分析とどう違うのか
安全基準を越えるレベルの農薬残留物を含む果物や野菜の「ダーティ・ダズン」を特集した環境ワーキンググループ (EWG) のレポートについて、多くの人が聞いたことがあるでしょう。上記の Consumer Reports の記事は、主に調達の点で EWG レポートと異なります。
Consumer Reportsは、約 60 種類の果物と野菜について、7 年分の農薬データを調査しました。EWG レポートは、USDA が報告したデータから情報を抽出していますが、特定の残留レベルの解釈とランク付けが異なります。EWG の主な焦点は、最も汚染された農産物に的を絞ることです。対照的に、Consumer Reports の記事は、野菜、果物、さらにはそれらの食品の冷凍食品や缶詰食品に至るまで、農薬汚染のレベルを広範囲にわたって調査しています。Consumer Reportsは、野菜と果物の29,643のサンプルに関するデータを調査しました。農薬は菌類、害虫、雑草を阻止して農産物の効率的な成長を促進しますが、これらの化学物質は人間の健康に害を及ぼします。分析された果物と野菜のうち、20%は農薬の使用により重大な健康リスクがあることが判明しました。最も危険なものには、イチゴ、ブルーベリー、ピーマン、インゲン豆などです。インゲン豆では、10年以上野菜への使用が認められていない農薬が多く検出されています。
スイカもオキサミルと呼ばれる農薬のせいで高リスクとされ、331のサンプルのうち11が陽性反応を示しました。さらに、ジャガイモの90%からクロルプロファムが検出され、さらなる懸念が高まっています。分析では、主にメキシコから輸入された果物や野菜は、毒性農薬残留物濃度が高く、特に危険である可能性が高いことが強調されています。
●対策
出来るだけオーガニックのものを購入することが望ましいですが、ただ、オーガニック製品でも有毒な農薬を完全に避けるのは難しいのが実情です。また、従来の方法で栽培された農産物から選ばなければならない場合は、サツマイモはジャガイモよりも、マスクメロンはスイカよりも安全です。さらに、流水で農産物を徹底的に洗うことで農薬の残留を減らすことができますが、完全に除去されるわけではありません。農薬は皮に残っていることが多いので、果物や野菜の皮をむくのも効果的です。最後に、旬の農産物を購入することを検討してください。旬の農産物は新鮮で、化学物質にさらされる量が少ないことが多いからです。
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