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イスラエル通信10月27日

パレスチナ紛争
 パレスチナ紛争の核心は領土や境界の問題ではありません。パレスチナ国家を建設する機会は何度もありました。しかし彼らは、1937年のピール委員会提案、1947年の国連分割決議、1967年の土地と平和の交換提案をことごとく拒否しています。2005年のガザ撤収も、テロが境界へ一層接近する結果しか生んでいません。彼らは国家建設より、イスラエル殲滅に関心があるのです。
 
サウジアラビアとの和平
 イスラエルにとって、サウジアラビアとの和平は中東地域の安定化につながり、自国防衛の鍵になります。9月中旬、ネタニヤフ首相は国連総会の演説で、そのような趣旨の演説を行いました:
①   サウジアラビアとの和平は、新たな中東を生み出す。
②   さらに、ユダヤ教とイスラム教をより密接なものにする。
 
中東地域の国々は「祝福か呪い」の選択を迫られています。イスラエルとサウジアラビアの和平が進展するように祈りましょう(10月27日時点では和平交渉は中断)。
 
アビブセンターの働き
 アビブセンターはテルアビブの町中にあり、ホームレス、薬物中毒者、売春婦などに対する援助活動を行っています。このセンターの前の広場は、行き場のない人たちがテントを張って住む混沌とした「闇の町」になっていましたが、そこを浄化してください、という祈りが聞かれました。テルアビブ市が動いてテント村が一掃され、跡地に小学校が建ち、「光の町」に変えられました。しかも、アビブセンターを訪れるホームレスの数は増加しているといわれています。
 
テロとの戦い
 数年前にピュー研究所、ギャラップなどの調査機関によるイスラム教徒の意識調査が行われました:
①   90%のイスラム教徒は、テロ行為を支持しない。
②   7~10%のイスラム教徒は、テロ行為を支持する。
 
 これは18億のイスラム教徒の中の1億2千5百万人~1億8千万人が過激派であることを意味します。イスラエルが標的の場合、テロ行為の支持率はさらに上がります。
 
イサクかイシュマエルか
 アラブ人は、アブラハムがモリヤの山で捧げたのはイサクではなく、イシュマエルだと考えています。神の祝福はイシュマエルの家系を通して人類に流れていくというのが、イスラム教の立場です。彼らが自らの誤った聖書理解に気づき、メシアであるイエスを信じる日が来るように祈りましょう。
 
イスラムにおける平和
 イスラム教の平和には3種類あります:
①   仮の平和。戦争時に形勢が悪くなると、一時的に敵と和平条約を結ぶことは許される。形勢が良くなれば、戦いを再開する。
②   イスラム帝国下での平和。イスラム教がその地域を完全に支配することによって得られる平和である。イスラエル殲滅は、この意味での平和の大前提となる。
③   現実主義路線の平和。アブラハム合意にサインしたUAEやバハレーンなどは、この平和を選択した。
 
超正統派の兵役開始
 イスラエルでは、超正統派の男性は兵役を免除されています。これに関しては、不公平だという抗議の声が以前からありましたが、9月半ばに状況が新しい展開を見せました。モサドとシンベトは、約200人の超正統派の若者を国家奉仕枠で徴兵する計画を提出し、ガマリエル情報相が承認しました。今後、この任務についた若者は、約2年間国防軍での訓練を受けることになります。 

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