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ベライゾン(Verizon)の携帯電話基地局が心臓発作を引き起こしたとする訴訟

 少し前まで、主流メディアは5Gワイヤレステクノロジーへの懸念を表明する人々を世論の片隅に追いやるような報道をしていました。 しかし、最近の訴訟では、ベライゾンの携帯電話基地局が人体に有害な影響を及ぼす可能性があると主張しています。
 この訴訟の原告は、これらの電波塔への曝露と生命を脅かす深刻な心臓疾患との直接的な関連性を主張しています。 この法的措置は、5Gテクノロジーの安全性に関する議論に変化をもたらし、無線インフラに関連する潜在的な健康への影響の再評価を促すものです。

●通信業界を変えるかもしれない訴訟
 Children's Health Defense(CHD)は、アイダホ州南部地区連邦地方裁判所に最近提起された、ベライゾンを標的にした訴訟に資金を提供しましたが、これは重要な判例となるかもしれません。 この訴訟では、原告のヘンリー・アレン(通称「ハンク」)さんが、ベライゾンの携帯電話基地局が自宅のそばに設置されてから、健康上の悪影響を被ったと主張しています。
 訴状では、自宅のそばの携帯電話基地局がいかに高周波を放射しているかが強調されており、心房細動を十数回引き起こしたとされています。 訴状はまた、携帯電話基地局から放出される高周波放射線のレベルが上昇することで、以下のような健康被害が多発すると述べています:
- 過度の疲労
- 記憶喪失
- 睡眠不足
- 視力の低下
- インフルエンザのような症状

 CHDの支援を受けて、ハンクさんは携帯電話基地局の運営に関わる他の被告とともにベライゾンを訴えています。 一例として、この訴訟では、問題のベライゾン・タワーを所有し運営しているホライゾン・タワーLLC(Horizon Tower LLC)も被告となっています。 さらに、ディッシュ・ワイヤレス社とAT&T社もタワーの設備を所有・運営しているため、被告として挙げられています。
 訴訟の訴状を深く掘り下げた弁護士たちは、心房細動のエピソードが数年前から始まっていることに注目しています。 ハンクさんは、ベライゾン・タワーが最初に稼働した2021年春からずっと、このような心臓の問題に悩まされてきたと述べています。

●EMSは誰もが知っておくべき正当な健康問題
 電磁波過敏症やマイクロ波症候群とも呼ばれるEMSは、連邦レベルでは医学的な症状として認められています。さらに、EMSは米国障害者法(ADA)の保護対象疾患にもなっており、 米国に住む人の3分の1近くが軽度の電磁波過敏症に苦しんでいると推定されています。

●電波塔の近くは危ない
 ベライゾンに対する訴訟が成功すれば、住宅地付近への電波塔の設置を阻止する重要な判例が確立されることになります。 電気通信会社は、RF放射の伝達を防ぐために電波塔を改修したり、電波塔を移設したり、あるいは周辺住民への危害を防ぐために特定の高さに電波塔を設置したりすることを余儀なくされるでしょう。
 
 自分で出来る対策としては、家の外壁や内壁に電磁波防止塗料を塗ることを検討しましょう。 さらに放射線を防ぐ防護布を追加するのも良いでしょう。 このような特殊な布は、通常カーテンとして販売されており、居住空間内のすべての人を保護します。 もちろん、電磁波が心配なら、コンピューターや電子機器をすべて有線接続にし、ワイヤレス機器の使用を制限することも検討しましょう。窓ガラスに貼ることで、RF放射が室内に侵入するのを防ぐことができるEMF保護用のユニークなフィルムもあります。

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