見出し画像

キウイフルーツの驚くべき効能

 最後にキウイフルーツを食べたのはいつですか?近所の食料品店の青果売り場を歩いていると、その茶色くモコモコした果実に目をやり、そのまま通り過ぎてしまうかもしれません。キウイフルーツの皮をむいたり、スライスしたりするのが面倒で敬遠しているのは、あなただけではありません。キウイには毛羽立ったような茶色い皮がありますが、よく洗えば丸ごと食べることができます。

 British Journal of Nutrition誌に掲載された最近の研究(recent study)には、毎日少なくとも1個のキウイフルーツを食べることがもたらす効能が報告されています。そのデータによると、キウイフルーツは気分を向上させ、特に太陽がほとんど照らない暗く憂鬱な冬の時期に効果があることが明らかになりました。
 
●スライスしたキウイフルーツでこの冬の気分と活力を高めよう
 キウイの研究はニュージーランドのオタゴ大学の研究者によって行われました。 キウイフルーツがどのようにエネルギー、気分、幸福感を向上させるかについて詳しく書かれています。キウイはわずか4日で気分を高めてくれます。キウイはビタミンCを多く含み、うつ病と闘いながら活力と気分を向上させてくれるのです。

 キウイに加えて、研究者たちはビタミンCサプリメントが気分を改善するのに要した時間も分析しました。分析期間は合計2ヶ月間で、155人の成人被験者を3つのグループに分けて分析しました:
- キウイフルーツを1日2個摂取したグループ
- ビタミンCサプリメントを毎日摂取したグループ
- プラセボを毎日摂取したグループ
 
 参加者にスマートフォンでアンケートをとり、健康状態について詳しく報告してもらいました。キウイフルーツを1日2個食べた人は、すぐに気分と活力の両方が改善しました。半週間も経たないうちに、キウイを食べた人の気分はかなり良くなったのです。 しかし、気分が高揚したのは2週間後でした。
 
●キウイフルーツはビタミンCサプリメントより効果的か?
 キウイフルーツとビタミンCのサプリメントを摂るのとでは、どちらが良いかという議論はたくさんあります。 一般的に、栄養士や管理栄養士は、ビタミンは液体や錠剤のサプリメントよりも、食品の形で摂取した方が吸収は良いと考えています。最新のキウイ研究の結果は、この考えを裏付けるものです。もちろん、ビタミンCが著しく不足している場合は、サプリメントで摂取することは必要です。

 研究結果によれば、キウイフルーツはビタミンC錠剤よりも気分と活力に顕著な影響を与えます。ビタミンC錠剤は気分に好影響を与えましたが、キウイフルーツほど顕著ではありませんでした。ビタミンCの効用は、神経伝達物質やペプチドホルモンを合成し、前向きな気分と正常な脳機能に必要な酵素を触媒する能力の源になります。

 キウイには、ビタミンCに加え、ビタミンB9(葉酸)、カリウム、食物繊維が含まれています。食物繊維が腸の健康に寄与していることは、健康の専門家も認めるところです。 健康な腸内細菌叢は、精神的な健康や気分の向上につながります。カリウムもまた、活力の向上やうつ病の減少につながります。さらに、キウイに含まれるカロテノイドやフラボノイドなどの植物性栄養素は、精神的健康や気分に関与する酸化ストレスのレベルを低下させます。
 
 さらに注目すべきは、気分と活力の最大の改善は、試験開始時にビタミンCの基礎濃度が低かった人々で測定されたことです。また、ビタミンC群とプラセボ群の50%がアジア人であったことも見逃せません。つまり、アジア人は他の人種に比べてビタミンC濃度が低い傾向にあることが知られているので、人種的な要素もあるのかもしれません。

●冬の間に気分を高めるその他の方法
 冬の憂鬱な気分を盛り上げてくれるのは、キウイフルーツだけではありません。雲の切れ間から太陽が顔を覗かせることがほとんどない日は、ライトボックスの使用を検討してみてください。SAD(季節性感情障害)とも呼ばれるこのうつ病に対して、ライトボックスは太陽の光を模倣することで気分を高揚させ、脳を春や夏だと錯覚させてくれます。それに反応して脳はセロトニンを分泌し、満足感をもたらしてくれます。

 晴れていれば、仕事の休憩時間に外でランチを食べたり、散歩を楽しんだりしましょう。 冬の間は、少なくとも週に3回は運動すると良いでしょう。 毎日、オーガニックのホールフードをいろいろ食べることも効果的です。さらに、オンラインでの交流に頼らず、直接人と交流するように心がけ、社会とのつながりを大切にすることも大切です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?