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がんの原因となる家庭用品への暴露により損傷を受けたDNAの修復

 もしあなたが、可能な限りオーガニックで化学物質を含まないパーソナルケア製品を選んだり、ナチュラルな解決策を選んだりしていない場合は、あなたは恐らくがんになるリスクを高めていることになります。 新しい研究では、アルデヒドと呼ばれる有害化学物質とDNA修復機構の破壊との関連性、そして細胞レベルでの影響によるがんのリスク上昇との関連性が検証されました。
 
 アルデヒドはがんを引き起こす物質として知られ、現代の生活環境にますます浸透しています。 さまざまな建材や家庭用品に含まれるほか、化粧品、シャンプー、コンディショナー、ボディローションなど、多くの消費者向け製品にも含まれています。
 
●アルデヒドのような有害な環境化学物質がDNA修復を阻害し、がん細胞の成長を誘発する
 細胞は細胞分裂の過程で、がんやその他の病気に最もかかりやすくなります。 身体には、細胞を保護し、一旦生じた損傷を即座に修復する防御機構が備わっていますが、環境からの有害化学物質の存在は、この若返りプロセスを劇的に阻害するのです。
 アルデヒドや食用色素のような他の多くの物質は、細胞の健康と健康全般に不可欠なDNA修復プロセスを阻害します。 具体的には、アルデヒドはBRCA2というタンパク質を枯渇させることが知られています。 BRCA2がないと、がん腫瘍はより急速に成長・増殖してしまいます。
 
●100人に1人の割合で見られるBRCA2遺伝子の問題が、有害化学物質に対する脆弱性を高めている
 ケンブリッジ大学医学研究評議会がん部門の研究では、遺伝子操作したヒト細胞とBRCA2欠損細胞を用いて、アルデヒドにさらされると、どのようにがんを引き起こすかを明らかにしました。
 細胞の活性を調べたところ、研究者たちはこれらの有害化学物質への暴露が、ゲノムの不安定性を生じさせると同時にBRCA2活性を枯渇させる効果があることを発見しました。 さらに、BRCA2遺伝子に欠陥のある人はすでにがんにかかりやすくなっており、アルデヒドへの暴露はその問題を悪化させます。
 タンパク質の量がDNAの修復に必要な量よりも減少し、突然変異、がんの形成、腫瘍の増殖への道を開いてしまいます。 およそ100人に1人の割合でBRCA2遺伝子の異常が疑われています。

●パーソナルケア製品、食品、家庭用品に含まれる有害化学物質を避ける
 アルデヒドは車の排気ガスやタバコの煙など、私たちが呼吸する空気中に含まれています。 さらに食品、特に加工食品や揚げ物にも含まれています。 アルデヒドは、アルコールを摂取した後に体内に残る副産物のひとつでもあります。
 アルデヒドはDNAの修復を阻害し、悪影響を及ぼすため、これらの有害化学物質はできるだけ避けるべきです。 アルデヒドにさらされすぎると、ガンになる危険性が高まります。
 
 あなたにできることは? 先ず、すべての買い物にもっと意識を向けることです。 食料品を買うとき、あるいは自宅の建築や装飾に関しても慎重に選ぶべきです。

 アルデヒドや有害化学物質への暴露は、ライフスタイル、製品の選択、食生活を通じて大幅に減らすことができます。 可能な限り、環境にやさしく、ナチュラルな製品を選ぶようにしましょう。

 オーガニックの果物や野菜、ビタミンC、ケルセチン、アルファリポ酸などの栄養補助食品から摂取できる抗酸化物質も非常に重要な要素です。

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