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イスラエル通信10月26日

イスラエルのウクライナ支援
 イスラエル政府は、ウクライナへの兵器提供について慎重な姿勢をとっています。なぜなら、提供した兵器がイランに流れる可能性があるからです。9月下旬、在イスラエルのウクライナ大使は、「ネタニヤフ首相はプーチン大統領を恐れている」と、援助不足を批判しました。
 
男女別の祈祷
 贖罪日(9月24日)当日、テルアビブで男女別の祈祷を支持する団体と世俗派のユダヤ人数百人が衝突しました。テルアビブでの男女別祈祷は法的に禁止されていますが、この団体は、広場に国旗を柵として並べ、男女別の祈祷を要求しました。その結果、宗教的ユダヤ人と世俗的ユダヤ人が衝突することになりました。この騒動を受けて、緊急世論調査が行われました。9月26日に発表された結果によれば、公共の場で男女別の祈りを許可することに賛成の人が、反対の人より多くいることが判明しました。
 
キリスト教はユダヤ的宗教
 バル・イラン大学で考古学の研究をしているエヤル・レゲブ教授は、キリスト教がもとはユダヤ的なものだったことには議論の余地がないとして、次のように述べています:
「新約聖書に収録されているイエスの生涯と教えを記した福音書やパウロの書簡などには、モーセ五書の引用や第二神殿時代のユダヤ教のスピリットを感じさせる説教が数多く含まれています。」
 
ヨム・キプール戦争回顧
 1973年のヨム・キプール戦争(第四次中東戦争)では、国民が贖罪日の断食中に、エジプトとシリアが2方面から攻撃を開始しました。敵はこの日に攻撃を開始するのが得策だと判断しましたが、ほとんどの男子がシナゴーグに集まっていたため、隊を編成し、前線に送るのに時間はかかりませんでした。9月22日、ハレヴィIDF参謀総長は、ヨム・キプール戦争50周年を記念し、IDF兵に書簡を公開しました。その中で参謀総長は、警告の遅れは歴史上最悪の失敗だと繰り返し述べています。
 
和解運動
 現在イスラエルでは、メシアニックジューとアラブ人クリスチャンの間の和解運動が進展しています(イスラエル聖書大学では、ユダヤ人とアラブ人がともに同じ校舎で学んでいます)。しかし、この進展のための奉仕は、たやすくはありません。
 
アッパス議長の演説
 9月中旬、パレスチナ自治政府のアッパス議長は、国連総会でイスラエルを非難する演説を行いました:
①   パレスチナの権利が無視されれば、和平合意は成立しない。
②   イスラエルのアラブ地区では、事件が増加している。
③   イスラエルの閣僚たちは、アパルトヘイト政策を誇りに思っている。

 世界銀行の報告によれば、パレスチナ経済の状況は予想を下回っており(成長率3%)、援助国からの資金が不可欠だといわれています。パレスチナ人たちが、責任転嫁の姿勢を悔い改めるように祈りましょう。

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