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過小評価されがちな食材が、がんのリスクを低減させる

 レンズ豆は、その驚くべき健康効果が見過ごされ、過小評価されがちですが、この豆類を週に2回でも食事に加えることを検討してみてはいかがでしょうか。 このマメ科の植物は、乳がんのリスクを24%も下げることが研究によって証明されているのです。
 この注目すべきマメ科の植物は、ガンのリスクを下げるだけでなく、メタボリックシンドローム(現在アメリカ人の36%以上を苦しめており、ガンにつながる可能性もある)対策にも役立ちます。

●レンズ豆を食べて乳がんを予防しよう
 レンズ豆は、乳がんリスク低減の可能性を含む、様々な素晴らしい健康上の利点をもたらします。 International Journal of Cancer誌に掲載された研究では、閉経前の女性9万人以上を対象に、レンズ豆の摂取量と乳がんリスクとの関連を8年間にわたって調査しました。
 
 結果は週に2回レンズ豆を摂取している女性は、そうでない女性に比べて乳がんのリスクが有意に低いというものでした。 これは、最適な乳房の健康を促進するための貴重な食事要素としてのレンズ豆の可能性を強調しているものです。

●消化器系のがんを予防するには
 前述の研究で得られた驚くべき結果に加え、他の研究でも同様に素晴らしい結果が得られています。 ノルウェーの科学者が行った研究では、レンズ豆の摂取と上部消化管に発症するガンのリスク低下との間に注目すべき関連があることが明らかになっています。

 この調査では、3,539人のがん症例における豆類の摂取量を分析し、レンズ豆の摂取量が多いほど、口、食道、咽頭、喉頭のがんのリスクが37%減少することが明らかになりました。 さらに、別の研究では、レンズ豆が結腸がんのリスクを47%大幅に低下させる可能性が強調されています。 特筆すべきは、レンズ豆に含まれる食物繊維が大腸がんの予防に一役買っているということです。

 前立腺がんの領域で6年にわたる包括的な研究が行われ、レンズ豆の摂取が前立腺がんリスクに与える影響について掘り下げました。 驚くべきことに1週間の食事に3食以上のレンズ豆を取り入れた男性では、前立腺がんのリスクが50%減少するという驚くべき結果が示されました。 これらの結果は、レンズ豆が様々なタイプのがんに有効である可能性を強調するものです。

●レンズ豆に含まれるセレンのパワーを健康増進に役立てよう
 重要なミネラルのひとつであるセレンはレンズ豆に豊富に含まれているため、食事に取り入れる価値があります。 セレンを多く含む食品が少ないことから、レンズ豆を食事に取り入れる意義は大きいといえます。 しかし、このミネラルがどのように健康に役立つのでしょうか?

 セレンは、炎症を抑えて腫瘍の成長を抑制することから、キラーT細胞の産生を誘発し、感染に対する免疫反応を強化することまで多面的な特性を持っています。 これらの特性は総合的に作用し、がんと効果的に闘うために必要な要素を身体に装備させます。 このようにレンズ豆には素晴らしい健康効果が期待できるのです。
 
●ヘルシーな豆類を食生活に取り入れるには?
 以下に豆類を食生活にもっと取り入れる工夫をいくつかご紹介します:
 
1.     野菜スープやシチューに有機豆を加える。
2.     豆と自家製トマトソースでミートソースを作る。
3.    調理した豆を新鮮な有機野菜サラダに混ぜる。にんにく、玉ねぎ、お好みのスパイスと一緒に豆をつぶして、ヘルシーな豆のディップを作る。

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