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自然に血圧を下げる食材

 心臓病や脳卒中の主要な危険因子である高血圧は、アメリカ成人の実に46%が罹患しています。130/80mm/Hgを超えると高血圧と診断されます。医師は通常、ベータ遮断薬、利尿薬、ACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害薬などの薬で高血圧を治療します。 そしてこれらの薬について、ほとんどの人は有毒な副作用に気づいていないのが実情です。
 
 良いニュースは、様々な美味しい食べ物やスパイスが自然に血圧を下げるのに役立つということです。実際、最近の論文によると、特定の果物や野菜を多く含む食事は血圧をより健康にする可能性があると述べられています。
 
●アントシアニンが豊富なベリー類
 ブルーベリー、ブラックベリー、ラズベリー、ストロベリー、クランベリーなどの色鮮やかなベリー類には、抗酸化作用や抗炎症作用のある天然植物色素アントシアニンが豊富に含まれています。これらの有用な化合物は血液中の有益な一酸化窒素濃度を高め、動脈を弛緩させて血圧を下げるのに役立ちます。ベリー類には高血圧を緩和するカリウムも多く含まれています。
  
 European Journal of Nutrition誌に掲載された最近の研究レビューで、著者らはベリー類が収縮期(上の数値)血圧を低下させることを確認しています。低下幅は3mm/Hg程度と小幅でしたが、他の食生活の改善や血圧によい食品の定期的な摂取と併せれば、この低下は有意義なものとなります。
 
 高血圧作用に関しては、ベリーを生で食べてもジュースとして飲んでも、ほとんど違いがないようです。 ちなみに、クランベリージュースが最も顕著な効果を示しています。最大限の効果を得るには、100%純粋な無糖のクランベリージュースを選ぶことで、 また、可能な限りオーガニックのものを選ぶようにしましょう。

●ハーブとスパイス
 調味料やスパイスの数々も血圧を下げるのに役立ちます。 セロリシード、コリアンダー、シナモン、ジンジャー、オレガノ、ブラックペッパー、チリパウダー、バジル、高麗人参、ニンニク、ターメリックなどは、高血圧に効くことで知られています。
  
 権威あるAmerican Journal of Clinical Nutritionに掲載された新しい研究では、心臓病の危険因子を持つ71人が、24種類のハーブとスパイスをミックスしたもの小さじ1.3杯を毎日料理に加えたところ(別のグループはその半分)、 4週間後、小さじ1.3杯のグループは半分のグループに比べて血圧が低かったことが判明しています!
  
 ハーブやスパイシーな調味料は、砂糖や塩の使用量を減らすようです。興味深い余談として、研究者たちはハーブやスパイスで野菜を味付けすることで大学のカフェテリアで野菜を選ぶ機会が増えたと述べています。 言い換えれば、おいしいハーブやスパイスは、人々に塩入れや砂糖入れを避けさせると同時に、より健康的な食事を選ばせるようです。
 
●ニンジンも有効
 この元気そうなオレンジ色の根菜類には、ルテインとゼアキサンチンとして知られる抗酸化物質のカロテノイド(植物性色素)が多く含まれています。2023年の研究では、毎日100gのニンジンを食べるごとに、高血圧のリスクが10%低下することがわかっています。 これは、『Nutrients』誌に掲載された以前の動物実験の結果を補強するもので、ニンジンを多く含む食事はトリグリセリド(血液中の脂肪)と総血圧の両方を減少させることが示されています。中サイズのニンジン1本で、動脈壁を弛緩させて血圧を下げるカリウムの1日推奨量の10%近くを摂取できるのです。
 さらにバナナ、柑橘類、スイカ、葉物野菜、ビーツジュース、豆類、トマト、オート麦、キウイフルーツなども良いでしょう。

●自然療法で高血圧を予防
 高血圧の場合(あるいは予防)、ナトリウム、添加糖、工場で飼育された(汚染された)脂肪の摂取を控える、あるいは大幅に減らすことが重要です。十分な運動、飲酒禁煙も非常に大切です。

 健康な血圧を保つという点では、地中海食に勝るものはありません。 野菜、果物、豆類、ナッツ類、全粒穀物、オリーブオイル、抗酸化作用のある香辛料、脂肪の少ない動物性タンパク質を積極的に摂れる健康的な食事です。

 純粋な水、フィルターでろ過した水、または炭酸水で水分を補給することも大切です。 その他、新鮮なビートジュース、レモン水、クランベリージュースなども効果的です。

 最後に重要な注意点として、医師からアドバイスがない限り、処方された薬の服用は止めないでください。
 

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