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早歩きは2型糖尿病リスクの低下につながる

 ランニングは憂鬱ですか? 走るのは怖いけれど、ゆっくりとしたペースのジョギングや早歩きなら大丈夫という人は多いものです。 早歩きの方が楽だし、関節への負担も少ないからです。
 研究者らは歩行速度が2型糖尿病のリスクに影響すると述べています。 British Journal of Sports Medicine誌に掲載されたセムナン医科大学で行われた系統的レビューでは、より速いウォーキングが2型糖尿病のリスク低下に関連していることが示されています。
 
●2型糖尿病の予防に早歩きが効果的な理由
 早歩きが糖尿病の発症予防に役立つという説には、それを裏付けるデータがあります。研究者らは広範なコホート研究の結果を分析し、歩行速度が2型糖尿病のリスクに影響することを突き止めました。 分析には合計10のコホート研究が含まれています。
 研究者らはメタ分析を用いて、相対リスクと異なる速度で歩いた場合のリスク差を測定しました。 時速3.9マイル(約6.3km)で歩いた人の2型糖尿病の相対リスクはわずか0.61であったのに対し。 普通のペース、つまり時速2.9マイル(約4.66km)で歩いた人の2型糖尿病の相対リスクは0.76でした。さらに 時速1.9マイル(約3km)で歩いた人の相対危険率は0.85でした。

●理想的な歩行速度は?
 一般に、2型糖尿病のリスクは時速2.4マイル(約3.9km)で歩くと減少します。 注目すべきは、時速2.4マイル(約3.9km)以上で歩けば歩くほど、2型糖尿病のリスクが低くなるということです。
 時速1キロ(時速0.62マイルに相当)増すごとに、2型糖尿病のリスクは9%減少しました。 しかし、2型糖尿病のリスクを減らすのに最適な速度を決定するのに十分なデータはありません。
 
●早歩きを生活に取り入れるには
 理想的には屋外で歩きましょう。 寒い地域や雪の多い地域にお住まいの方は、トレッドミルを使用するか、買い物は歩いて行くようにしましょう。
 
 

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