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悪魔の反乱と白い御座の裁き

 御国(千年王国)は旧約聖書の預言のピークですが、神の計画がそこで終わるわけではありません。御国の終わりに悪魔の反乱が起こり、その後、白い御座の裁きで悪魔も含めたすべての悪が裁かれます。さらにその後、歴史の到達点である新天新地(永遠の秩序)が現れます。
 
●悪魔の反乱
 御国においては悪魔の活動が封じ込まれるので、人間が罪を犯す頻度は減少します。しかし、罪と死は依然として存在します。それどころか、御国の終わりには、新生していない人間が増えます。それほどに原罪の力は強いのです。神は悪魔を解放することによって、再び人間を試されます。
 
 悪魔の反乱に加担した人間は神の裁きを受けます。この裁きは、罪と死の問題を最終的に解決する神の方法です。神は敵の悪意を用いてご自身の計画を推進されます。
 
黙示録20章7~10節を見てみましょう:
「7 しかし千年の終わりに、サタンはその牢から解き放され、

8 地の四方にある諸国の民、すなわち、ゴグとマゴグを惑わすために出て行き、戦いのために彼らを招集する。彼らの数は海べの砂のようである。

9 彼らは、地上の広い平地に上って来て、聖徒たちの陣営と愛された都とを取り囲んだ。すると、天から火が降って来て、彼らを焼き尽くした。

10 そして、彼らを惑わした悪魔は火と硫黄との池に投げ込まれた。そこは獣も、にせ預言者もいる所で、彼らは永遠に昼も夜も苦しみを受ける。」
 
千年が終わると、悪魔は底知れぬ所(アブソス)から解放されます。つまり御国は悪魔が解き放たれる時点で、終わりを迎えるということです(7節)。悪魔は千年の間に自らの失敗を省みて、神に勝利する新しい計画を練っていたに違いありません。悪魔の愚かさは、もう一度機会が与えられたなら、神に勝てるかもしれないと考えている点です。彼は創世記3章以降、同じ過ちを犯し続けているのです。
 
 解放された悪魔は、諸国の民の間で欺きのわざを行います(8節)。この時点では、多くの不信者が存在しています(100歳以下の人々)。悪魔は、彼らを戦いのために召集します。召集されるのはキリストの統治に反発を覚える国々です。
 
 ゴグとマゴグの名前が出ていますが、これは悪魔の欺きが地の果てまで影響を与えることを示しています。エゼキエル書38章1節~39章16節は、ゴグとマゴグの侵攻が大患難期代の前に起こることを教えています。黙示録20章のゴグとマゴグの侵攻は、それとは時代が異なります。類似点は、イスラエルに侵攻するということだけです。
 
 諸国の軍勢は、「愛された都」(エルサレム)を包囲しますが、彼らは天からの火で焼き尽くされます(9節)。そして悪魔は、「火と硫黄の池」に投げ込まれます(10節)。そこが悪魔の最後の住まいとなります。「火と硫黄の池」には、千年も前から、反キリストと偽預言者が投げ込まれています。悪の三位一体は、そこで永遠に苦しむことになります。
 

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