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AGEsは認知症の元凶にもなる

 体内のあらゆるタンパク質は糖化してAGEsとなります。勿論、脳内のタンパク質も例外ではありません。
 
 脳の病気と言えば、誰でも認知症を思い浮かべることでしょう。認知症には「アルツハイマー型」と「脳血管型」の2 つがありますが、どちらのタイプにもAGEs の関与が認められています。

 糖化はアルツハイマー病の大きな元凶です。アルツハイマー病は、β- アミロイドというたんぱく質が脳内にたまることが原因で、この物質が蓄積すると、脳に「老人斑」というシミができます。この脳にできたシミを調べると、驚いたことにAGEsが大量に検出されているのです。

 さらに、アルツハイマー病は脳細胞が死滅して脳がだんだん萎縮してしまう病気です。この脳細胞の死滅にもAGEs が関与しているとされています。

 また、脳血管型の認知症にも悪影響を及ぼします。AGEsが蓄積されて糖化が進行すると、脳内の細い血管がもろくなり、微小脳梗塞が多発するようになります。その微小な梗塞が脳細胞の働きにダメージを与えてしまうのです。


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