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疲れた~!

朝起きたのがまたもや三時ごろ。時差ぼけに逆らって強引に時差を治せばいいのだけれど、じきに治るであろうからほっといている。
 朝からカレーを食べることにした。カレーはもうすでに日本食の一部と化している。これは口に合い非常にうまい。これを食べ、梅干しを食べる。まるっきり日本の食生活。
 さて、今日は忙しい。まずは、市役所に行かないと。滞在してから一週間で入居申請しないと多額の金を払う羽目に陥るからだ。そして、シュパールカッセにいって、大学の入学手数料を振り込み、明子さんに頼まれた電話代を振り込む。そして、Elohmaさんに会い、ご挨拶と質問。アカウントを作成できたら今日は成功である。

 朝が早すぎたので、文法をやることにした。私の文法は基本技が甘い。手本とずれている。そのずれたまま技(会話)にはいってしまうと、いつまでたってもうまくならない。というわけで、私が愛して止まない『ドイツ語問題集』(在間先生)をやる。ひたすら語尾変化を書きまくる。たまに間違えているのが怖い。あは。

 陽は昇りいざ新市庁舎へ。新市庁舎はいわば試合場。敵はドイツ仕込みの官僚たち。千葉大学の学生課も手ごわいのに、ドイツの官僚はさらに上を行く。今回は外国人としての入居申請。書類を書き上げ、写真を貼り付けて準備OK!
「お願いします」
「パスポート、……、はい、では大学入学証と学生保険が発行されたら、また来てね」
「終わりですか?」
「はい」
 以上。
 あっさり。前回の苦戦が嘘の様。
 次は銀行である。銀行の振込みである。受付のおばさんにやり方を聞き、振り込む。非常に簡単である。一度覚えてしまえば、後はなんでもできてしまう。人に聞いて、人に習う。その後これ以上できないくらいの笑顔で「ダンケシェーン」という。これで、だいぶ生きていける。問題解決できる。
 

 今日は晴れて非常にいい天気。町には人があふれ、旧市庁舎前には人が集まっている。今度は大学に行き入学手続きの続きをしに行った。しかし、大学には人がいっぱい。大変だ。すごすぎる。これは並んでもきりが無い。というより、どこを並んで何をしたらよいのかよく分からない。よく考えると、ここで無いような気もする。インターナショナルオフィスの方が的確なアドバイスをくれるだろう。そう考えて、隣に座っているドイツ人女学生に
「インターナショナルオフィスってどこ?」
と聞く。
この人は日本に来たら、誰もが振り向くような美人。
「えー、ここだよ」
 と地図を指差してくれた。
「ありがとう」
「いいえ、Ciao!」
「Ciao!」
ドイツ人の学生同士は「チュッス(Tschüss)」のほかにも「Ciao(チャオ)」という挨拶を使う。
 彼女の甲斐あって、無事にオフィスへ。エルオーマさんはいなかったが、ほかの人が取り次いでくれた。
「私は日本の千葉大学から来ました。入学手続きに関していくつか質問があるのですが」。
質問
「① 学生保険の加入方法について、
 ② 手数料について、
 ③ 大学入学試験免除申請について、
⑤ インターネットアカウント作成について」
 などである。保険はDAKで取るように。手数料は他の学生よりも五十ユーロ少なくていいらしい。入学試験免除手続きはやらなければならなく、Wilhelmplatzの所でできること、インターネットは大学の図書館で行うことなどをやさしい単語を使いゆっくり説明してくれた。感謝。


 早速DAKにて保険に入ることにする。日本の保険も結構面倒なのに、ドイツではどういった手続きが待っているのか。これもドイツ語の勉強の一環だと思い、いざDAKの戸をたたく。
「大学入学の書類を集めていて、そこに保険が必要と書いてある。ここの保険を使いたいのだが」というと親切にも個室に案内してくれて、丁寧に説明をしてくれる。証明書を発行してくれた。これを大学に提出し判子をもらってきてほしい。そして、それをもってもう一度ここに来てほしい。保険を解約するときは必ず来店するように、という注意を受ける。何度も親切に説明してくれる。相手の言ったことを自分の言葉で言い直すことにより、私の理解度を分かってくれる。黙っていてもだめなので、しゃべることにした。保険屋さんは最後に
「Alles Gute(お元気で:直訳だとすべてにおいてよくあるように)」
 といってくれた。うーん、いい人だったなぁ。
 しかし、疲れがかなりたまっている。恐ろしいくらいね。疲れを取るために、映画でも見ようかと映画館を探す。人に聞く。これも綺麗な人に……。まあ、夕方から映画を見る人もいないだろうね。やっていない。
 疲れがたまっているので、家に帰ることにした。無理して倒れてもしょうがないと判断したため。留学はまだ始まったばかりだ。あせる必要は無い。

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