ゲームクリアは人それぞれ ~エビフライのしっぽ理論~
突然ですが、エビフライはお好きですか?好きですよね?
ソースはどうしますか?タルタルソースですよね。タルタルでなければエビフライ好きとは言えません。
しっぽは食べますか?食べますよね。ちゃんと最後のしっぽまで食べてごちそうさま、ですよね?
…
「いやしっぽは食べない」「中濃ソースのほうがおいしいでしょ」「食べ方を押し付けるべきじゃない」と思った読者様、ごもっともです。今回は『楽しみ方は人それぞれ』というお話。
さっきまでの話はあくまでも例え話です。イラつかせてしまったらスミマセン。
さて、ひとつのゲームをレストランのメニューとするならば、ゲームクリアは「ごちそうさま」と表現できそうです。しかし、何をもってクリアとするかは、意外と普遍的な解がないのではないでしょうか。
そもそも「ゲームをクリアすること」ってなんだと思いますか?物語の結末を見ること?隠れボスを倒すこと?実績コンプすること?
「物語の結末?僕は太鼓の達人が好きなんだ。どこに結末があるって言うんだ」
「隠れボス?どうぶつの森にそんなのいないよ」
「実績コンプ?物語と関係ないのに無理矢理やらされてるみたいでめんどくさい」
ポケモンで殿堂入りしてクリアツイートしたのに「図鑑コンプしてないよね?それってクリアって言えなくない?」って水を差すやつには捨て身タックルをお見舞いしたい。
ややこじつけがましくなってしまいましたが、何が言いたいかというと作品のジャンルによってゲームのエンディングの在り方というのは雪と墨くらい違うわけです。
だから「何をもってクリアとするか」に対しては「そんなものは人それぞれでいい」と私は思っています。途中で辞めたってその人にとってはそれがエンディングなんです。その結末に良し悪しなんてありません。
エビフライの話に戻りましょう。
殻まで食べるべき、という人もいればそうじゃない人もいるでしょう。人によって胃のキャパシティは違うので、すぐ食べ終わる人もいれば、時間がかかる人もいます。途中で飽きて残す人だっているかもしれません。
たしかに殻まで食べきれば誰がどう見ても「ごちそうさま」です。でも一般的に殻は残しても良いはずですよね。
だから「殻を食べないやつはゲーマーじゃない」なんていう排他的な態度はとってほしくないし「ごちそうさま」のタイミングはいつでも、人それぞれでいいんです。
これを『エビフライのしっぽ理論』と呼ぶことにしましょう。どうぞ皆さん日常会話でお使いください。
さらに言えば「ナイフやフォークを使わない(=縛りプレイ)」っていうプライドを持つ人もいれば「ソースなどのトッピング(=DLC、MOD)」を追加して違った味を楽しむ人もいます。
エビフライは時間が経つと腐ってしまいますが、幸いなことにゲームに旬はあっても賞味期限はありません。
最低限のマナーは守るべきですが、楽しみ方は自分で決めていいし「何をもってクリアとするか」という答えもやっぱり自由でいいと思います。
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