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恋ひ恋ひて/大伴坂上郎女/言尽くしてよ/詩と朗読 poetry night 第47夜

恋ひ恋ひて
逢へる時だに愛(うつく)しき
言(こと)尽くしてよ
長くと思はば
(万葉集 巻4-661 大伴坂上郎女)
*****
「詩と朗読 poetry night」
第47夜は大伴坂上郎女の相聞歌と私の詩「言尽くしてよ」。
スキマ時間に聴いていただければ幸いです。↓

【通釈】
いつもあなたに恋焦がれている
だから逢っているときだけでも
私の欲しい言葉をありったけください
二人の仲が長く続くように

*****
「言尽くしてよ」

後朝(きぬぎぬ)の光の中であなたは
また来る、と言うけれど

きっと来ない

前世のことなどもうお忘れでしょう?
今生で やっと出逢えたというのに
いまここで別れたら
次の逢瀬はいつのことか
また なんて
その場限りの言い訳など
しないで

言尽くしてよ
あなたの瞳で
あなたの声で
あなたのその手で

次の世の 
遠い遠い年月の先まで
私がひとりで越えて行けるよう


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