#8_3 企業に革命など起こさないごく普通のDXした話
前回はこちら
※ここで出てくる人物名や地名は仮であり事実とは異なります。
「長谷川君、お疲れ様!AAA株式会社はどうだった?」
RPAのレクチャーを終え会社に戻ると情シスの部長が声をかけてくれた。
「とても丁寧に教えていただき、大体の作成は出来ました!!」
「おぉそれは良かった!後GAS難しそうみたいだね。
人事部にGAS出来る小西さんって人がいるから話聞いてみて、GASをレクチャーする時間をもらう許可もらっといたよ」
部長はいつも忙しそうなのに気づくといつも手配を済ませている。
無茶ぶりをするようで、頑張れば必ずうまくいく方向性を示してくれる。
いつそんな時間があるんだろうと部長実は2人いる説を勝手に想像していた。
「ありがとうございます!!」
「後SQLは時間的に難しそうだからある程度やっておくね
SQLは絶対必要になるから、今後しっかり覚えておこう!」
そう言い残して部長は会議室へと姿を消した。
えーえと小西さんは、、、
いた!
すらっとしたスタイルで身長は180㎝くらいの長身で夏はいつもアロハシャツを着ているさわやかなこの人が小西さんだ。
「小西さんお疲れ様です。情シスの長谷川です。
部長からGASを教えていただけると聞いてきました。」
「長谷川くんお疲れ様!マーケの業務もやりながらこういう無茶ぶりもあって大変だね。話は大体聞いてるから教えてるね!隣座って」
「ありがとうございます!!」
ちょうど隣の椅子が空いており、そこに腰をかけた。
「まず基本的なことから教えるね。ここにfunctionっていうのがあって、、、」
小西さんもAAA株式会社の鈴木さんと負けず劣らず、丁寧にわかりやすく説明してくれた。
初めましての単語は続出したが必死で食らいつきなんとか付いていった。
「よし!これで完成だ!
今日やったことしっかり振り返って次同じような依頼が来た時に対応出来るようにしておいてね」
「ありがとうございます!!かなり理解できました。後は自分で勉強しながらやってみます!」
「うん。またどうしてもわからないことあれば聞いてね」
こうしてたくさんの人に絶大な協力をいただき何とか自動化が完成できた!
「部長出来ました!テストも完了して、明日から自動化できます!」
「おおーーおめでとう。これで1日20分の業務削減になったよ」
「20分、、、よ、良かったです」
あんなに頑張ってたかが20分かとちょっとだけ残念がっているとそれを察したかのように部長が話し始めた。
「20分って聞くとこんだけかと思うかもしれないね。
でもこの自動化って毎日20分削減するんだよ。
しかも営業を統括しているそれぞれのリーダーがやってるからそのリーダーの貴重な時間が削減されるんだよね
1日20分だと毎月20営業日で6.6時間、それが1年続くと大体80時間削減になるんだよ。この時間って優秀なリーダーたちの半月分くらいの削減は1年で出来てるんだよね。
そう思うと結構すごくない?」
「確かにそうですね。これからもこれくらいの自動化をもっと出来る様に頑張ります。」
「いやいや、これ以上の自動化をどんどんやってもらわないと困るよ!」
半分冗談で、半分本気度を感じる雰囲気で部長は言った。
「長谷川君とりあえず今回はお疲れさま!引き続きよろしくね」
そういってまた部長は会議室へ走り去っていった
(実際は早歩きだった)
こうしてごく普通の社会人がちょっとDX推進をした話。
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いかがでしょうか。
色々ありましたが、何とか自動化をすることが出来ました!
部長はすごく忙しそうなのに気づいたら色々な根回しをしたり、仕事終わらせたりしていて、いつもびっくりします!
次回、また大学生時代のことを描きます。
いつも授業中寝ていた大学生が久々に先生の話に耳を傾けたら、ちょっといい話をしていたかも
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気ままに日々思うことをつぶやいています。
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