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思考の原資その2

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#日記

ぱんぱか通信 9月6日号Vol.2 (原稿)                  硬そうに見せかけて、実は、しっとりとした、ふわっ、もちっ、の「土鍋蒸し焼きカンパーニュ」ができるまで

ぱんぱか通信 9月6日号Vol.2 (原稿)                  硬そうに見せかけて、実は、しっとりとした、ふわっ、もちっ、の「土鍋蒸し焼きカンパーニュ」ができるまで

 
7月の「週間すわ」でもご紹介いただいた当店の「土鍋蒸し焼きカンパーニュ」は、非常に人気のあるパンで、毎日、仕込みに追われています。焦げたような表面の色から想像する生地は、いかにも硬そうです。日本のフランスパンに対してよく言われますが、硬くて乾燥した生地は喉越しが悪いなどとも聞きます。私も同じで、もっと水分の多い、しっとりした生地のフランスパンはできないものかと試行錯誤しました。今回は、この「土

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息子が開放された

 予定通り6時半、雪がちらつき始める中、目的は息子のアパートに立ち寄って不在を確認した後、新宿署に行き、息子の保護願いを出しに行くだった。 

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息子の件

 約束が不履行となった。

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世の中には本当にこんな話があるのか 息子が事件に巻き込まれていた

 年明けの10日、息子が勤める神楽坂の料亭の事業部の方から電話で、息子が無断欠勤してから二日目になるのを知らされた。ここから私の心配事が始まったわけだが、息子はある事件に巻き込まれて、その筋の人達に軟禁状態されていた事が昨日判明した。昨日まで、息子の安否をこれほど心配したことはなかっただけに、少し気持ちを落ち着かせるためにも書留ておこうと思う。

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父が亡くなってそろそろ一ヶ月

 あっという間に一ヶ月も過ぎる。
 父が様態がこの夏、あまり良くなかった。医師で、内科クリニックの医院長で、その関連で老人施設を幾つか経営する従弟に昨年、腰の圧迫骨折後、お世話になっていた父だったが、誤嚥性肺炎を何度か引き起こし、膀胱炎などで高熱が続いた結果、体力の消耗に打ち勝つことができず、老衰で自然死したのが9月13日だった。清水市内の葬祭施設に駆けつけた時、お棺に横向けに、まるでお昼寝をして

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長男の結婚

 こういう知らせは突然来るものなので、特に驚きはしないが、何かと気忙しくなる。

 昨夜、長男に電話した。その要件というのは、大したことではなかった。今週の連休に娘達親子と一緒に、私の実家に泊りがけで行くため、長男に渡すものなどの打ち合わせのためだった。実は、息子もちょうど、結婚のことで電話をするところだった、という話だった。結婚相手とは、既に二年ほど一緒に暮らしているため、違和感もなく、当人同士

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続続・父の入院

 先々週の週末、圧迫骨折の内視鏡手術が終わって三週間療養した父は、希望の曜日に一応退院の運びとなった。この三週間というのは、骨折による術後の経過に何らかの異常がない限り、保険制度の規定で退院という処理をするそうだ。それ以上の入院が必要な状態があれば、その担当病院へ転医できるよう紹介される。父の場合は、一人で寝起きができない状態にあり、当然、リハビリをしながら介護が必要になった。そこで、4月にオープ

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続・父の入院

 手術後、三週間で退院と聞いていたが、母からの連絡で、来週いっぱいで退院の見込みとなったことを知った。これについて、諸手を上げて喜べない自分の心は、何によって支配されているというのか。

 退院が早まったことで喜ばしいのは、懸念していた認知症がさほど進むことはないだろうという、まあ、気休めのようなもの。父にとっては、家に帰るのではなく、病院が変わるだけのことだ。可能性として、今入院している状態より

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父の入院

 先々週、父が庭で作業をしている時、古い脚立に乗ったために、その脚立が傾き、尻餅をついて動けなくなった。このことを母から聞いた時はまだ、医者にかかるほどの痛みはなく、家で寝ていれば楽で、歩行には支障もなかったようだが、起き上がるのが次第に辛くなり、時間もかかるようになったため、車で30分ほどの私の息子に連絡をして、二階からベッドを降ろしてもらったと聞いた。長男が祖父母のちょっとした助けになってよか

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