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思考の原資

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2014年9月の記事一覧

日本とロシアの今後がなにも見えない

 欧米のロシアに対する批判的な論調を垣間見ていると、日本政府もそれに同調しているようにしか思えない発言やロシア批判が近頃、多いと感じる。一旦は、ロシアとの関係が良くなったかに思えた第二期安倍政権のスタート時だったが、ウクライナ問題が起きた時からすっかり欧米側についた形になった。それも、先日、ウクライナ政府が反政府側に譲歩する形で合意し、一連の騒動が収まった状態に戻った。それでいいじゃないか。良かっ

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「イスラム国」

 昨夜、アルジェリアでフランス人がイスラム国支援組織に拘束されていると報じるのを聞いた。これから世界各国でこのようなことが起こりかねないと思うと、無念でならない。彼らの勢力をこれ以上拡大させないために、これから過去の戦争を振り返る事なく世界が協力しなければならなくなる。地球防衛軍なら、彼らは、ショッカーとでも呼ぶべきか。

 テレビの映像で時々流れる黒装束の「イスラム国」兵士たちを見るたびに、仮面

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世の中がまともになるということは?

 「食べ放題」って懐かしい。そう思うくらい、最後に行ったのがいつだったか、どこだったか思い出さない。一度くらいしか行ったことがないのかも。覚えているのは焼き肉で、ミニバスの子どもたちを連れて行ったのだった。そのお店はすぐに潰れてしまった。円高で輸入のお肉が安価に手に入るからだったのか、当時の食べ放題は、焼肉屋さんが多かったかもしれない。その後、食べ放題としてはプチなんだけど、ホテルの朝食バイキング

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長男に「お母さんは、人に何を言われてもブレない人。」と言われたこと

 Twitterに「怒り」にまつわる話を書いていたらふと、長男から、「お母さんは、人に何を言われてもブレない人。」と言われたことを思い出したのでちょっと書いておきたくなった。
 大人になるということは、人から受けた屈辱や侮蔑を引き受けるということがある。理屈ではなく、経験から相手の怒りが理解できることもあるし、それが相当の理不尽極まりないことでも時間をかけて忘れるよう努力もするものだけれど、忘れ去

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「戦争」という言葉がやけに当たり前化した「時代」なんだろうか

 「国家」の枠組みをどう受け止めたらいいのか、困惑してしまうようになった。「イスラム国」が「宗教」を前面に押し出した集団として一定の地域を実効支配しようとし、資金力と軍事力を盾に、大国に正面から対決しようとするのを感じた時、これまで「国境」と認識してきた線引がなんだったのかと振り返った。そうした中、米国人ジャーナリストの処刑や改宗しない者への残虐で非人道的な取扱いに、オバマ大統領は、シリアも含めた

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「ヘイトスピーチ」と「騒音規制」にまつわる判断の難しさについて

 日本は国連の人種差別撤廃委員会より「ヘイトスピーチ規制」の勧告を受けた。これに反応して、自民党は8月28日、「ヘイトスピーチ規制策を検討するプロジェクトチーム」を発足させ、高市政調会長がヘイトスピーチ規制に意欲的に取り組む姿勢を見せた。一連の騒動で印象的だったのは、国会周辺における街頭行動やデモ規制を示唆する発言だったが、左翼を中心に不穏な空気が広がった。私はこれをどう見て良いのか結論はなく、ス

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語学学習で大切なこと

 大した勉強と言えるほどの勉強もあまりしていない私がこんなタイトルで何を書くか、初端で気分を害す人もいると思うのでスルー、ないしは跨いで通り過ぎてもらっていいです。
 もう昔のことなので内容はどうでもよいけど、このことを書く前に背景になることに触れておきたい。
 オリンピックをきっかけに日本はめまぐるしい勢いで変貌していったのは、私がいたるところに今まで書いてきたとおりで、私自身が自分の成長期に迎

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