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笑ってはいけない結婚式

数年前の私の従兄弟の結婚式のこと。

結婚式はおめでたい場所なので、みんなニコニコ、笑顔でOKだと思いますが、爆笑、というのは、今は違うよね?という場面、ありますよね?

結婚式の前に、親族が別室に集まって、名前と新郎新婦との続柄を言う、という儀式?がありました。

通常はそんなに人数がいないのですが、従兄弟の結婚式は参列者も多く、親族も50人くらいはいたと思います。

新郎側と新婦側に分かれて、ズラ〜〜〜っと一列に並ぶ親族たち。

・・・壮観。

家族で参加している人は代表者が全員の名前と続柄を言います。

うちは旦那さんが「新郎の従兄弟の○○です。妻(私)の△△です」と紹介しました。

人数も多いし、誰が誰だかちゃんと覚えられないし、みんな、とりあえず、自分で言ったらあとは「ふ〜ん」と流して、ぼんやり聞いていたと思います。

ちょうど私たちの斜め前あたりの小さいおじさんがプルプルしながら自己紹介を始めました。

「し、新婦の、高橋です」

・・・え!?

小さいおじさんは相当緊張していたようで、自分の間違いにも気づかずに、それだけ言うと黙りました。

・・・・・・え、えええ!?

旦那さんと私は、ボーッと聞いていたけど、気づきました。

お前は、新婦じゃない!!

新婦の「叔父」・・・続柄の一番大事なところを忘れたー!!

なぜ笑ってはいけない、笑いを我慢しなければいけない時ほど、信じられないくらいおかしいのでしょうか?

しかも、気づいたのが、旦那さんと私と、チラッと横を見ると、妹と妹の旦那さんも気づいて、唇を中に巻き込んで強制的に口を開かないようにして、顔を真っ赤にしながら下を向いて肩を震わせていました。

それを見たらますますおもしろくなって、それなのに他の人たちは気づいてないのも笑いが込み上げてきます。

その後は旦那さんと親族紹介が終わるまで、「笑っちゃダメだよ」「無理」「ヤバい」と笑いをこらえながら肘で小突きあっていました。

親族紹介が終わって、別室から出ると旦那さんと私と妹夫婦は大口を開けて涙が出るまでゲラッゲラ笑い転げたのでした。

私たち4人は「笑ってはいけない結婚式」の親族紹介で「アウト〜!」でした。

ティリ〜!(ケツバットの前の効果音)

・・・あの笑いの刺客、強かったな。

今でも旦那さんと「し、新婦の高橋です」と刺客のマネをして、二人で爆笑するので、アウトで悔いなしですね。

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