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勘違いしてはいけない【役職】が仕事をするわけではない話

みなさん、曇天の土曜日いかがお過ごしでしょうか?
休日にちょっと冷静に自身の日常を振り返ってみませんか。
会社勤めをしているとタイトル画像にあるような役職をもらうことがありますね。
以前にボスとリーダーの違いを書きましたが、あの話とはまた違った視点について書いていきます。

部長や課長など役職者は大量にいるのに、組織的な働きがない企業、マネジメント不在の組織を目にすることがよくあります。
私だけ特異な場所を見てるのかと思いきや、中小企業診断士をされている先生や経営コンサルタントと話をすると、中小企業ではよくある光景で「あるある組織」の形とのことでした^^;
様々なマネジメントや組織論の本がありますが、最低限の組織体を成しているところからのキャッチアップで、現実には多いケースである標準以下の組織からスタートするものはないように思います。
なので、大企業や一部上場企業など有り体に言うと一流企業向きの内容になっていると言う感想をAmazonなどレビューなどでも見かけるのは、これが原因なのかもしれませんね。

実際には日本では中小企業の方が多いですし、そこで働く労働人口の方が圧倒的に多いので、まだまだこれからと言う組織で起きていることと、そこからのキャッチアップの方法についてか聞いてきます。

▼共通した環境要因
・創業社長が一代で築いた企業である
・社長が全体を把握しており、動かすことができているトップダウン型の経営
・従業員数〜100名規模
・年商〜10億円
・小規模なのに部や課がたくさんある
・部長や課長が人数規模と比例しておらずたくさんいる
・職務規定(ジョブディスクリプション)がない
・全体最適、経営視点で物事を考え行動している役職がほとんどおらず、よく出来るプレイヤーでしかない
・人材育成ができていないので、特定の社員への業務負荷が高い状態が定常化している

端的に言うと組織化、仕組みができていないわけですがそれは当然でまずは経営者の手腕で事業を引っ張ってこれたし、そのことで精一杯だったからです。
また、経営者と言えどもオールマイティーとは限らないので、会社の組織化、仕組み化が分かっていない方も少なくありません。
個人商店レベルのマネジメントと、企業のマネジメントは明らかに異なるのです。
軍隊であればこのような状態では、各個撃破されてアッと言う間に全滅します。

マネジメントとはそもそもは軍隊のそれに行き着いたりします。
組織化されていないのが①です。

①狼の群れ型組織(経営者の頑張りで動いてる)
 これは狼の群れのように1人のリーダーによって率いられ活動している組織

②ピラミッド型組織(旧来の軍隊式)
 役割やルールが明確化されていて、上位下達式の組織

③OODA型組織(現在の米軍式)
 ピラミッド型組織とは異なり、中央の判断をまたず現場集団に即応する権限を与えている組織形態です。

④ティール組織(最新の高度な組織形態)
 マネージャーなどの役職者をおかず、組織に参加する一人一人が高度に連携し、組織目標を理解し、必要に応じた形に変化し目的を達成していくために行動することができる生命体のような組織形態です。

など色々とありますが、まずはピラミッド型組織を形作り高度な組織体へと昇華させていくのが現実的です。
幼稚園生で構成された組織でティール組織を導入したら、問題しか発生しませんw
大企業がやっている最先端の手法だから取り入れれば良いと言う話ではありません。
大抵、自社の症状と薬である手段方法が異なっているので、大事故、インシデントの元でしかありません。

役職者が機能していないのが、ピラミッド型組織にもまだなっていない群れ組織のよくあるパターンです。
なぜかと言うと、そもそもマネジメントや組織を作る、組織化する方法がわかっていないことと、経営者の言うことに付き従って、業務を自身の力量いっぱいに発揮していれば成長し、成果が出せているからなのですが、これだと自分以外の他人と協力し成果を出すという壁を超えていない状態のまま、会社の成長とともに形だけは部や課が作られ、仕事で成果を出しているので、ポストにつくのですが相変わらず一匹狼的に自己の業務範疇のみにフォーカスしており、部下や組織体としての課題発見や問題解決、リスク管理に意識が向いていないので、肩書き上は課長や部長という統率者たる責任者がいるのに、誰もその職務をしていないという光景になります。

当事者であり、責任者である人たちは問題やリスクに対して、どこか他人事で指摘や意見をするだけで、解決のためのアクションも陣頭指揮も、組織としての意思決定をしていないという責任者不在、組織として統制が取れていないので、部下たちはブーメランで相談、報告したことがそのまま返ってくるので、困りモチベーションを下げますし、報連相の意味がないと学者するので、ブラックボックス化し、個別最適に走るのでますます組織体としては管理がされず、アンコントローラブルなカオスな状態になり、あちこちで問題が発生し続けて、ただただ力技で頑張り疲弊していくだけになります。
この状態を脱するためにどうしたら良いか書きますね。

解決策
・まず自社の本当の姿を知るために、あるべき姿と現状を比較してギャップを見定めることです。
・このギャップが問題なので、埋めるために最適な解決手段を考えて、実行していくことであるべき姿へと近づいていきます。
・大切なことは、上下左右、360度しっかりと事実ベースで素直に現状認識をすることです。
・また、あるべき姿を定めるためには事業目標や企業フィロソフィーなどを明確にする必要があります。
これがなければ現状がわかっても比較対象の物差しがないことになるからです。

たいていの場合、どれくらい深刻な状態なのか認識できていないままに、的外れな手段方法を繰り出していて、手間多くて利なしみたいなことになっていたりします。
きちんと課題、問題を洗い出し、要因、原因分析をして的を射た手段方法を決めて、実行していけば解決します。
そんな仕事が、企業内にいる戦略参謀や外部コンサルの役割ですが、一番大変なのは原因究明と対策策定、実行ではなく、経営トップの了解を取り付けることだったりしますw

ということで、本日はこの返で終わります。
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました😊

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