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商品企画をする際にまず考えるべきことをレクチャー😃

おはようございます!
今日は商品企画をする際にまず考えた方が良い大事なことについて書きました。

企業におけるマーケティングの実務において、経営戦略とはシンプルに言うと「顧客戦略」「製品戦略」「価格戦略」です。

つまり考え整理すべきことは

お客様は誰か?

製品は何か?

価格はいくらか?

ということになります。

どんなお客様のどんなニーズに応えるどんなベネフィットを提供する製品をいくらで提供するのかということが合致していなければ、売れる製品にはなりません。

そしてニーズとはこれまで書いてきたようにお客様のなんらかの問題、課題解決であり、製品の効能やサービスにおいてそれを満たすことが求められます。

ターゲットに据えたお客様にとって、適正な価格で提供されなければどんな優れたユーザーベネフィットを提供する商品だとしても売れません。
まずこれら3点が明確になっているかどうかは最初にチェックすべきポイントと言えます。

さて、商品企画の最初は何から始まるのかという話をします。
それはずばり「フィールドワーク」です。
何のインプットもなしに売れる商品企画など作ることはできません。
意識、無意識に関わらず商品企画をする役割の人は常にインプットをしています。

私もそうですが、なんとなく日々を過ごしたりはしていません。
スーパーへ行ったら陳列や人々が買っているもの、多くの人が集まっている売り場を観察したりしますし、ドライブしている時もどんなタイプの車が多く走っているのか、ドラレコつけてる車はどれぐらいいるのか、どんな色の車が多いかといった具合に無意識に観察していますw

フィールドワークとは具体的には

①資料分析
 インターネット上に大量の文献やコラムやブログや情報があります。
 また、書店に行けば多くの書籍があります。
 そういった資料から読み取るという方法です。

➁ヒアリング
 予算があれば、定量調査、定性調査を行うという形でヒアリングを実施
 できますが、なくても実行できます。
 社内にいる人たちも消費者であるわけですから、同僚、上司、後輩から
 ヒアリングするということも有効な手段のひとつです。
 また、社外の友人、知人からというのも同様です。
 最初の出発点は身近なところからのヒアリングでも構いません。

③現場・現物観察
 例えば業務用ゲームの開発であれば、実際にゲームセンターや大規模商
 業施設のゲームコーナーへ足を運び、そこでどのような人がどんな時間
 帯に、どんなゲームを、どんな風に遊んでいるのかといったことを観察
 することです。

また、実際に自らもプレイしてみてその遊び心地や体験を通じて考えたり、分析するということです。

このようにお金をかけなくても最初の一歩を踏み出せるのです。
もちろん、上記だけでは偏りが出たりしますからプロジェクト化した際には裏付けのために予算を取り大規模な定量調査や、ターゲットとする人たちへのグループインタビューによる定性調査が必要であることは言うまでもありません。

最初の仮説を作るところについては自己の努力でほとんどコストをかけずに作成可能です。
私も最初の段階はそのようにしています。
フィールドワークとは、もともとは野外観察のことで、取材しこれをもとにして地理学や文化人類学などの研究に役立てるという研究手法のことです。

マーケティングでは、店頭だったり、ECサイトだったりという現場(環境)と、商品という現物(生き物)と、消費者の行動(生態)を観察し、実態を分析することによって多くの情報を手に入れることができるということです。

これら時間軸、競争原理も含めて考えることができると、1段階得られる情報量が増えます。
消費者ニーズに立脚しない、つまり、それが本当に消費者ニーズに合致しているかどうかをチェックしないまま、この製品コンセプトが良いこの新製品は売れると言い、製品開発をするような企業では、マーケティングプランは書かれていないし、書けない。

そして科学的アプローチがなんであるかも理解していないでしょう。
アイデアメモレベルの企画書で無理矢理、製品開発したものではほとんどプロダクトアウトとなって失敗します。
そのようないい加減な仕事の証拠となるようなドキュメントは誰も残したくないから、結局は書類も書かれない。
こういう製品開発をしている企業は実はかなり多い。

フィールドワークの仮説から始める未充足の消費者ニーズの発見は、良い製品コンセプトをつくる上で、決定的な力の差になります。
フィールドワークができるということは、マーケティングができるということと同義であり、マーケティングに主体的に取り組んでいる個人がいるという証拠です。

フィールドワークから消費者ニーズを掴み出したり、未充足ニーズを発見したりする能力開発は、メーカーにとっては正にOJTであり、全てに優先されるべきものです。
入社と同時に、この教育を開始することが大事です。
フィールドワークからの科学的アプローチをもとに、真の商品企画書を書き起こす能力は、実際には、その企業(メーカー)の栄枯盛衰に関わる根幹能力そのものと言えます。

私が所属していたnamcoもTAITOもゲームセンター運営事業をしており、新入社員は必ず1カ月間の店舗勤務研修を導入していました。
ということで日頃からの観察やインプットが大切というお話でした。


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