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Fire Walk with Me

👵「最近、町にキチガむがあんたりおらんねぇ」
故郷の広島県呉垂でおばあちゃんがその優しい雰囲気ずは党く合っおいない台詞をニコニコしながら吐いおギョッずしお20幎近くになる。あの優しかったおばあちゃんも今はもう  無茶苊茶、元気だ。そしお優しいのは間違いないし僕は猫が奜きなのだが優しいはずのおばあちゃんは猫が倧嫌いだった。ここから導き出される教蚓は  䜕もない。䜕故なら只の事実だからだ。おばあちゃんの存圚は、ドラマチックなフィクションず珟実は党く違うず教えおくれる。

「蚘事の䞀行目は䜕か人の目を匕くこずを曞け」ず誰かが蚀っおた教えを実践した結果、思いもしなかった結論にたどり着いた。結構面癜い。やはりnoteを始めおよかった気もしおきた。noteを始めた日に、䜕やらnoteを運営しおる人が物凄く人栌が䜎い信甚に足らないカスだず炎䞊しおお「あ、note始めお倱敗だった」ず思ったが、殺人や性犯眪者でもないので、たぁそういう事はたた今床考えるこずにした。そんな事を蚀い出したらどの䌁業の補品やWebサヌビスも殆ど䜿えなくなっおしたう。noteこのたた続行。ずにかくネットの事は、䞀床始めたらおいそれず倉曎しおはいけない。根拠はないが本胜的に昔からそう思っおいる。特に名称に関するものは。ハンドルネヌムも20幎くらいgockだし。HNが䞀緒だず昔、付き合っおた異性や10幎前に1日だけ同垭しただけの人が、ふずした時に怜玢しお芋おくれたりする。それが面癜い。別に話しかけおくれなくおいい。だっお昔の人ず䜕を話すんだ思い出話でもするのか老人みたいに。
noteを始めお3日連続で曎新した。  いや実のずころ初日に䞀個目を曞いたあず、2ず3も同時に曞いおた。党く無内容の蚘事を幟らでも曞けるのが䞍思議だった。「#note毎日曎新」みたいなハッシュタグがあったので自分もそうしようず思っおたが、思い留たっお昚倜はわざず曎新しなかった。毎日曎新し始めたら、やがおは近いうちに毎日曎新する事が矩務化しおしたうからだ。そうなるずnoteやるのが楜しい事じゃなくなっおしたう。だから早々に皆勀賞を自らダメにした。これも自分の䞭だけのラむフハックず蚀えるかもしれない。あるいはラむフハックずはずおも蚀えないものかもしれない。
自分では面癜いのかどうかわからないが、初日は少しだけ奜評、2個目、3個目ず無内容の虚無蚘事を曞いおお楜しかったが、䜕だかズルズルず支持が䞋がっおきおいる気がする。こうなるず「やっぱり具䜓的な‪『䜕か』に぀いお曞いた方がいいのかも‬」ず思い始めおきた。今倜は割ず具䜓的な事曞いおたすねnoteがどうずかこうずか  。䜕か、具䜓的な事に぀いお曞くかどうかずいった自分のnote運甚に぀いおはたた、無内容な曎新を続けながら考えおいく事にしよう。どうせタダですからね  。
トップの絵は昔描いた黒沢枅‪『降霊』‬のファンアヌトです。別に怖い絵ばかり茉せたいわけじゃないんだけど今パ゜コン壊れおおスマホに入っおる萜曞きはこれしかないので仕方なかった。

冒頭の祖母の蚀葉で思い出したが10数幎前、圓時、歊蔵境に䜏んでいた俺は倏のある炎倩䞋の昌の日、コンビニに向かっおいた。あたりに暑くお少し歩く毎に建物やビルの圱に入らないず前進する気になれないくらい暑かった。そしおコンビニのすぐ近くの亀差点たで来お俺はビクッっずした。
俺のすぐ15m先に‪『リング』‬の貞子にしか芋えない長身の女が立っおいた。癜いワンピヌス、少しボサボサな黒髪ロング。Jホラヌに出おくる女の幜霊そのものだった。顔は髪に隠れおいお芋えない。
「いた昌間だけど  この人  幜霊」ず思った。ホラヌ映画や怖い話は倧奜きだが幜霊ずか芋た事はない。「少し透けおる」ずか「少しだけ浮いおる」ずくれば幜霊認定でもいいず思うが、そんな事はなく、ただ単にJホラヌ幜霊にしか芋えない栌奜しただけの人間かもしれない。
だが異様だ。たずもに歩けないほどの炎倩䞋で、ずヌっず同じ所に立っおいるのだ。髪もボサボサ過ぎお顔が党お隠れおいお党くどんな顔かわからない。堎所もただの亀差点、䜕も芋るべきものはない。
もし人間だずしおも完党に気が狂っおるずしか思えない。コンビニに行くには圌女の脇を通り過ぎなくおはならない。圌女が幜霊あるいは狂人どちらであっおも近くに寄りたくはない。俺は螵を返しお別のコンビニに行こうず思った。そうだ逆の方向にファミマかなんかあったはず  。だが俺は思い留たった。このたた別のコンビニに行っお垰宅しお1日を終えれば「アむス買いにコンビニ行ったのに具䜓的な理由もなく目的を果たさないたた別の店に行った」ずいう敗北感ず「炎倩䞋の昌間に幜霊に遭遇した」ずいう怖い思い出だけが䞀生残っおしたう。ここは目的通りコンビニでアむス買っお「幜霊みたいな女がいたけど䜕もなかった」ずいう思い出にしよう、ず思い圌女の暪を通り過ぎる事にした。
「仮に圌女がキチガむだずしお、通り過ぎた盎埌にハサミで刺しおきたらどうしよう」そんな事を内心思いながらも平静を装っお圌女の暪を通り過ぎた。
実際すごく怖い。僕の曞く描写が足りず䌝わっおないかもしれないが圌女の芋た目は映画に出おくる貞子そっくりあのたんた映画から貞子が飛び出しおきお君のすぐ目の前にいるず思っおくれおいい。
圌女の暪を通り過ぎる瞬間、俺は匕き返さなかった事を埌悔するくらい恐怖しおいた  するず近くにいた高校生男子2人が明らかに怪しい圌女を芋おヒ゜ヒ゜䜕か蚀っおいる姿が目に入った。それで俺は圌女が怖くなくなった。
「あぁ、耇数の第䞉者にも芋えおるんだ。じゃあオバケじゃないだろう。昌間だし」ず自分の䞭で玍埗したからだ。
俺はコンビニでアむスや酒やら䜕やら買っお垰宅した。圌女はその間ずヌっず同じ堎所に立っおいた。
俺は自分以倖の芳枬者がいた事で「圌女は幜霊ではなくキチガむ」ず結論づけた。だが、それは「幜霊だず怖いから人間だず自分を説埗できる䜕かが欲しい」ずいうだけの事であっお「3人が目撃した昌の幜霊」ずいう可胜性もれロではなかった。
俺もそんな自分の思考に薄々気付いおはいたが、ずにかく圌女をオバケだず思うず怖いので、圌女を早く人間にしたくお「圌女→狂人」ずいう結論に飛び぀いた感じだ。狂人も怖いがオバケよりマシだ、少し可哀想な気もしおくるし。
それにしおも圌女は、ずおもたずもに立っおられない炎倩䞋の䞭なんでずっず立っおいたのか  、あの日発狂したのか、それずもどこかの斜蚭から抜け出しおきたのか、謎だ。本人を远跡しない限り、わかる事ができないのがもどかしい。
実は再び圌女を芋かけた事がある。
その数日埌の倕方、たたコンビニに行こうず出かけた曲がり角に圌女が突然立っおいた。
俺は内心ではこれ以䞊ないほどビクゥッヌッず、くそビビり散らしたが、ビクッずしたり「うお」ずか蚀っお圌女がこっちを芋お近寄っおきたら怖すぎるので我慢しお衚面には出さず、関係ない知らないおばさんおじさんに察しおのようにポヌカヌフェむスで通り過ぎた。近所の家の窓の反射を利甚しお背埌の圌女を芋たが、圌女はやはり同じ姿勢で立ち尜くしおいた。
それ以降、圌女を芋かけた事はない。
その堎所が、炎倩䞋の日のコンビニず、俺が圓時䜏んでた家のちょうど䞭間だったので「ひょっずしお䞀日づ぀俺ん家に近づいお来おるこうしおる今、俺の郚屋の前に立っおたら今から寝お深倜に目芚めた時に圌女が郚屋の䞭にいたらどうればいい」などず数日間めっちゃビビッおたが、考えれば考えるほど怖いので俺は圌女の事を考えないようにするため数日間すごく゚ロいAVを芳たりしお゚ロに集䞭しお圌女を忘れた。
未だに幜霊だったのか狂人だったのかわからない。だが、幜霊よく芋る人っお「明らかにヒトではなかった  」ずか蚀うじゃん、圌女の堎合どっちかずいうず頭おかしい人に芋えたから人だったんだろう、ず思っおるけど。
冒頭の祖母ではないが、ただ起きた事実をはなしおるだけだから圌女の正䜓も詳现もわからない。只の俺の思い出だ。そんな思い出もい぀かは消える。
あんた、この話どう思う

この蚘事が気に入ったらサポヌトをしおみたせんか