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「さきめし」への想い。

ごちめしスタッフ・今井了介です。

今、我々ども”ごちめし”を使ったアクティビティーさきめしが大変注目を頂いております。

今日はこの「さきめし」にかける我々の想いを綴ってみたいと思います。


〜改めて。ごちめし誕生の経緯〜


(こちらご存知の方は、すぐ「さきめし誕生の経緯」まで飛ばしちゃって下さいね)


先週の3月11日で丸9年が経った東日本大震災。
この日に私が感じた気持ちはずっと忘れられません。

震災の起きた2011年といえば、前年2010年 TEEの「ベイビー・アイラブユー」、更に遡ると2008年にはdouble x 安室奈美恵「Black Diamond」などのヒットを受け、音楽家としてキャリアの上でも転換期の一つでした。また私の作品としては珍しくJazzアーティストとのお仕事〜青木カレン「Voyage」のアルバムProd.を終え、発売を翌週に控えていた…。まさにそんな時、震災が起き、そして音楽家の非力さを知る処になります。

私どもの音楽家チーム「TinyVoice」は、以前から社会へのアクティビティーとしてFoster Planや国境なき医師団といった様々はNPO / NGOへ寄付などを行ってきました。しかしこの3.11は私どもの生活や価値観というものを根本から覆すような出来事となりました。戦後に生まれ、紛争などの無い日本に生まれ育った私達が、親や祖父・祖母の世代が築き上げた文化・経済の上にどれだけのうのうと暮らしてきたのだろう、と。

3月の東北といえば、寒く、そして居住する家を失い、車などの移動手段を奪われ、食料などの物資や温かい食事にとぼしく、被災された皆様はとても厳しい状況に置かれていたはず。...にも関わらず、そんな状況のなかで「音楽」、それは悲しいほどに無力でした。暖も取れない・移動の手助けも出来ない・人々のお腹も満たせない。

音楽というもので人々が喜んでくれるのではないか?喜びや悲しみに寄り添い、時には心躍り...そういった想いを馳せて自分が信じて作ってきたものは、本当に窮地に立たされた人々にとって全く無用の産物でした。

当時の私は、(あくまで私見で)活動の実態が信用出来る支援団体を選び、そこにドネーションするという動きを、友人アーティストや作曲家などからtwitterなどで呼びかけて頂き、皆様にご参加いただく、ということしか行動できませんでした。もちろん無意味ではなかったかもしれません。でも結局は「少しでもお金を自身が送る+集める」以上の貢献手段が見つけられませんでした。(もちろん炊き出しや現地に赴いて支援されていた方々には感服です。)

極限の状況下での音楽家の無力さを知ったとき、やはり衣食住などの人間の本質に関わるなにがしかのお仕事や仕組み、そういったものにいつか自分も関わりたい...そんな気持ちになっていました。

そんな9年前に感じた悔しさから、このまま音楽作ってていいのかな?...とまで考える日すらありました。(お陰様で、音楽制作やめなかったことで、その後 安室奈美恵「Hero」や、リトグリ「ECHO」といった楽曲に携われることになったので、音楽の神様はまだ私を見放さなかったようです...。)

そんな中、非常時・災害時だけ急に慌ててアクションを起こすのではなく、常に誰かを応援できる仕組みを考えたい、、、そんな中生まれたのがごちめしです。

〜「さきめし」誕生の経緯〜

さて、そんな想いから昨年11月からスタートした「ごちめし」。

そんな私たちに早速真価を問われるような事態が起きてしまいました。全世界的に蔓延するコロナウィルスへの恐怖。外出はもちろん、外食産業は大打撃。

元来ごちめしは「世界一お店に優しいサービス」を目指していたはず。事前にお店のメニューを友人や仲間・お世話になった方々にごちって、後で好きなタイミングで食べに行ってもらう、それがそもそものごちめしでした。

今お客様が激減してどこの飲食店も、旅館も、あらゆるサービス業が、この事態と向き合い大変な打撃を受けている中、私たちに出来ること。それが「さきめし」でした。

要は、先に払って後で食べに行ける「ごちめし」ならではの仕組みを使って、


<お客さん>
馴染みの店を応援したい!先払いして後で食べにいく!
  ↑↓
<お店さん>
「ごちめし」を使って、外食を控えがちな常連さんや身内に応援を呼びかけ!


...このお店を応援する仕組みを「さきめし」と呼び、そんな流れ&サイクルを作っていけたらと思っています。

残念ながら、ごちめしに加入頂いただけでは一銭もお店の売り上げにはなりません。ぜひこの仕組みを使っていつも通っていただいているお客様や常連さん、友人やお友達に、「食べに来るのはコロナ収束後で良いので、食べに来ていただいて下さい!」...と呼びかけて頂きたいのです。

弊社はお代の10%をシステム手数料を頂戴していることもあり、お支払い頂くお客様はその分多くお支払い頂いております。(しかしながら、その10%にクレジット決済手数料も込まれており、基本的にお店さんを出来うる限り応援する仕組みとなっていると自負しております。

ですのでもし宜しければ、お店を応援してくださったお客様がご来店の際には、存分におもてなしして頂けたら有り難く存じます。


お店を運営する皆さまと、常連さん(=ファン)との鎹(かすがい)として、「さきめし」がお役に立てますように。

そしていつしか、「ごちめし」が、お店の皆さまにとって新しいツールとして優しく寄り添えたら幸いです。

私たちは、今を生き抜くために様々なことを試されています。ぜひ一緒に乗り越えて行きましょう!こんな時こそ、上を向いて進んで行ける人が前に進んで行けるのではないかと思います!

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