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おうちコーヒーのすすめ(前編)

前置きさせてください


さて、自粛生活もずいぶんと長引いてきましたので、改めて「おうちでコーヒー」を「自分で淹れて」飲むことをお勧めしようと思います。是非この機会に身に付けて習慣化してほしいことなんですよね!

お店で割と自慢のコーヒーを出している(つもり笑!)立場でありながら、なぜおうちコーヒーをお勧めするのか…という点については以下の解釈です。

◆お店の魅力はあくまでも「場所」や「人」や「居心地」です◆

もちろんそのうえで、より心地よくいてもらえるよう、美味しい料理やコーヒーを出している訳ですが、自宅でも美味しいコーヒーを飲んでもらいたいのは、さらなる理由があります。

まず個人におけるメリットがすごく多いこと(健康面、メンタル面、コスト面など)、また業界全体としてもメリットがあります。

安くて手軽なコーヒーはそれはそれでメリットもあると思いますが、持続可能性を考えると、コーヒー農家の方や焙煎技師に還元できるのはスペシャリティコーヒーの流通がスムーズになることが必要だし、大量消費よりも、適正消費に落ち着くべきなのですよね。

本物の美味しいコーヒーは、満足を与えてくれる時間として消費されていきます。廉価版の手軽なコーヒーは、ストレスをやり過ごす手段として消費されていきます。

ストレス社会などと言われてしまう現代ですから、ストレスをやり過ごすことに時間とお金を費やして手間を省いていくと、相対的にどんどん質は悪くなるし、なにより本来の問題は解決しません。お金が無くなったら借金すればいいや、の発想なんですよね。

しかし満足を与えてくれることに時間とお金と手間をかけることで、相対的にどんどん質は良くなります。本来の問題が解決するかはわかりませんが、問題解決に向き合う余力を生み出してくれるのは、この積み上げられていく、心地よい時間なんです。貯金の発想です、まさに。

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おうちコーヒーのメリットを解説

前置きで説明しましたが、個人におけるメリットである【健康面、メンタル面、コスト面】について解説します。

◆健康面◆

コーヒーは嗜好品であるため、飲み過ぎには注意が必要です。いくら美味しくてもカフェインを含有はしていますし。どのくらいから飲み過ぎなのか?というのは気になるところ。これに関してはある程度答えが出ています(現段階で)。かなり大きな疫学研究が行われています。

これによると、3~4杯くらいがベターのようですね。その他のいくつかの研究でもおおむねそのくらいに落ち着きます。ここでは紹介を省きますが。

この辺りの研究には、コーヒーの質やカフェインの有無に関しては言及されていません(つまりなんでもいい)。量の問題が大きいのでしょう。1杯あたり150㏄くらいだとして、1日600㏄くらいまで飲めますね。結構飲めます。カフェインありのものだとしても、1日のカフェイン摂取上限目安は300~400㎎と言われていますから、4杯ならクリアです(1杯90㎎程度)。

※カフェイン含有量はコーヒーの種類や抽出方法によって異なりますし、代謝において個人差は見られます。
※コーヒー以外でもカフェインを摂取している方は総量に気を付けてね。お薬なんかは無水カフェイン入ってるものもあるしね!


手軽なコーヒー】と【自宅でドリップして飲むコーヒー】の最大の違いは何かというと、その手軽さゆえに飲み過ぎてしまうことです。また、満足度も全然違うので、やはり飲み過ぎにつながります(※一部美味しすぎて飲み過ぎちゃうという方もおられますが…最初のうちはね…感動もでかいから笑)

飲めばわかるのですが、本当に美味しさが全然違うので、廉価版のコーヒーが飲めなくなってきます。これは何もインスタントや缶コーヒーに限りません。

ご自宅で、きちんとドリップコーヒーを作ることで、飲み過ぎてしまうリスクは十分に下げられますので、健康面の管理はしやすいでしょう。

◆メンタル面◆

メンタルに関しても、コーヒーは一定の効果があるのでは?という研究があります。

また飲むだけではなくその香りに癒しの効果があることも研究されています。

これに関しては焙煎してからあまり時間の経ってないコーヒー豆を挽いたことがある方なら体感しているのでは?

うちのコーヒーを頼んでくれた方も、レターパックからこぼれ出る香りがヤヴァイ、ドリップが終わってからも部屋中に香りが充満する、郵便局員さんがビビる、などというお話を聞きます(笑)

さらにコーヒーには“マインドフルネス”の効果があると思っています。

手順を考えれば、確かに要素を多く含んでいます。

1、香りによりリラックスする。
2、ドリップにより目の前に集中する。
3、出来上がるまで静かな時間を確保する。
4、結果を五感で確かめる。

細かく言えば、音や見た目など、たくさん感じるべき瞬間があります。意識しながらやろうとすると難しい“マインドフルネス”ですが、コーヒーを淹れるという作業によってうまく調和されると思います。習慣化することで、忙しない日常の中に、少しだけ《イマココ》を感じる時間を組み込むことが出来ます。

個人の感想にはなりますが、わたしは毎日毎朝コーヒーを淹れることで、リラックスタイムを過ごせています。

◆コスト面◆

コストに関してですが、あんまり詳しく言い過ぎるとちょっとこう…なんですけど(笑)とはいえ調べればわかることなので!こちらはおうちで飲んだらどのくらいのコスパなのか、という内容ですね。

実際お店で出される飲料の多くは原価+αになっているものです。その+αはお店によってさまざまな考え方がありますので、同じ原料でも値段は変わってきます(めっちゃ当たり前のこと言ってます)。

結論から先に言うと、100gで1000円の豆を買っても、大体一杯あたり10g使用するので、一杯100円で飲めます。これ、ちなみに結構良い値段の豆です!700~800円くらいで良い豆が手に入ると思います。

ここは使用する豆によって当然変わってくるのですが、わたしとしては安すぎるコーヒー豆はオススメしません。

まあ一応こういう記事はありますので…良かったら試してみてください…(笑)中にはそれでも美味しいものもありますが、やはりある程度は質が良く、きちんと焙煎されており、管理が行き届いているものが良いです。本当に全然違うので!!!

一応こちらが美味しい豆を選ぶコツになります。細かい点は置いておきますが、自家焙煎のお店で買うのが基本的には間違いないです。あとはお店ごとの個性が出ますので、好みを探っていくことになります。なんなら、この作業もすごく楽しいんですよね!同じ豆でも全然違うんです。

今はお店で買うことが中々できないので、こちらも紹介しておきます。

様々なお店のリストがあります。この中から選んでもらうのも手段ですし、もちろんうちのコーヒーを買ってくれるならとても嬉しいです。

如何でしたか?

今回はおうちコーヒーをお勧めする理由を書いてみました。次回は、具体的にどうやったら始められるの?という内容の記事で、お勧めの器具など紹介していきたいと思います(^^)

By店長

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