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ついにグラフィックデザイナーとして開業!ワーママデザイナーが退職から独立までにやったこと(後編)

前回の記事では退職からハローワークでの
手続きまでのお話をしました。

今回はその後半戦になります。
長々と書いていますが、やっと開業へ向けて動き出しますよ!

自己都合退職のデザイナーが
再就職手当をもらうには?

よし!開業することに決めた!
失業手当はまだもらってないけど
決心した勢いで開業届出しちゃえー!

はい!ちょっと待ったー!

わかります、開業を決心すると勢いがつくので
そのまま事務処理を進めたくなりますが、ちょっと落ち着いて。
雇用保険には再就職手当というものがあるのです。

再就職手当は「就職お祝い金」みたいなもので
「失業手当をダラダラと貰ってた方が得じゃね?」とならないように
「お祝い金あげるから早く働こう!」という制度。

実は転職だけでなく、独立・起業でも再就職手当がもらえるそうなのです。

待機期間7日間 + 1ヶ月待て

なんやかんや条件はあるけども、とりあえず
自己都合退職した人は「待機期間7日間 + 1ヶ月」を覚えておいて。

過去3年以内に再就職手当を受給してないこと、など条件がいくつかあるため、無責任なことは書きたくないのでここでは記載しません。
支給の要件をクリアしている人向けになります。

そこの期間までは一般的な失業認定の動きをしておけば問題ないです。

なぜ「+1ヶ月」なのかというと
「待機期間満了から1ヶ月は、ハローワークまたは許可・届出のある職業紹介業者による就職」という再就職手当の要件が満たせないから。

なので
開業届を提出するタイミングは焦らずに
タイミングをチェックしてから出す。

がポイントになります。

では、このポイントを踏まえてその後の動きをまとめます。



7、開業届提出前に商工会へ補助金の相談へ

先輩フリーランスの方々に口を揃えて
「入った方がいい」とおすすめされるので入会を視野に入れ、
創業に関わる補助金がないか相談に行きました。

創業支援の補助金は開業前でないと申請できないのです。

私の住んでいる自治体では、
あまり条件がよくなかったので見送りましたが、
自治体によって手厚い補助率の補助金もあるので
絶対確認するべき!!

機材の導入や店舗を持ちたい人は開業届を出す前に
一度商工会さんへ相談へ行く
ことをおすすめします。

8、税務署・ハローワークへ(4回目)

開業の手続きについて何もわからなかったので
とりあえず税務署へ訪問しました。

「これとこれ出してくださいね」と
開業届と青色申告承認申請書の書類をもらって終わり。

その足でハローワークへ行き、開業する旨を伝えました。
この時点で7月上旬。(待機期間7日間 + 1ヶ月はクリアしています)

この日から自営業の準備期間となります。


9、開業届を税務署に提出

開業届を出すときに屋号はなくてもよいと言われましたが
悩みに悩んでやっとの思いで屋号を決めます。

開業日はいつでもいいとのことなので
一粒万倍日、先勝、大明日が重なるトリプルで縁起の良い7月14日に決め、
開業届を提出しました。

税務署での手続きは2分ほどで終わり(あっけない)、ついに
イラストレーター・グラフィックデザイナーとして独立です!

10、こども園と学童の変更手続き(開業)

開業届を持って市役所へ。
就労の変更手続きを行いました。

これで退園しなくてすむー!😌


11、再就職手当の申請のためハローワークへ(5回目)

開業届のコピーや雇用保険受給資格者証を持ってハローワークへ。
再就職手当の手続きを行いました。

そこで個人事業主として再就職手当をもらうには
要件があると説明を受けます。
その中で一番難しいポイントは
事業の開始により自立することができると認められたものである
の項目だろう、と職員さんに言われます。

要は「1年以上事業を継続できるかどうかチェックするよ」
ってことらしいのです。

え?そんなのどうやって証明するの?

ってなりますよね。いや、事業開始したばかりじゃん、わかんないじゃん!
「やる気!あります!!」しかなくない?
始めたばっかだよ?

「独立開業できる程度の資格・技能はあるので、そこはクリアですね。あとは事業継続の証明です。契約書や一定の経費を使った領収書などの書類を準備してください。1ヶ月後に実地調査に伺いますので、そのときに提出してくださいね。」

なるほど、申請から1ヶ月後に自宅へ訪問されるということですか。

12、こまごました事業の準備

開業届提出後にこまごまとした事務作業をやっていきます。
やったことは次の通り。

  • 電子印鑑をつくる

  • 屋号入りの通帳をつくる

  • 名刺をつくる

電子印鑑については
「なくてもいいけど安心感・信頼感が与えられる」と
聞いたので、請求書などの書類に入れる角印を
イラレでサクッと作りました。
(デザイナーで良かった)

屋号入りの通帳は
手数料を考えてネット銀行(楽天を選びました)。
商工会に入るため地元の信用金庫の2つ作りました。


13、商工会で補助金の相談・入会

開業後、たまたま図書館で出会った商工会の担当者さんに
「開業したならピッタリの補助金があるからまたおいで」
と声をかけてもらい、すぐに商工会へ。
(なんという偶然&ラッキー)

そこで経営ステップアップ補助金の存在を聞きます。
項目の中に起業支援もあったため、(補助率もよい!)
申請手続きを進めることにします。

その場でそのまま商工会へ入会もしました。
税金や経理についてなど、専門的なことも丁寧に教えてもらえたり
講習会に参加できたりと、メリット多数!

「経営についてわからないことがあったら商工会に聞けばよい」
んだそうです。
すべてが初めての私にはとても心強い!!!

最近は「請求書の源泉徴収をどうするか」を質問したら
色々と調べてくださり、丁寧に教えてくださいました。
自分で調べるより安心ですよね。


14、補助金の申請

何度か商工会へ通い、創業理由や事業計画、強み、課題などを文章にし
担当者さんと申請書を作成。

そのときに売り上げ目標の考え方も教えてくださって
なるほど〜🧐となりました。

初めての補助金申請でしたが、全然大丈夫でした!
こちらが考えた文章を申請書仕様に仕上げてくださったのですよ。
心強過ぎる。

レーザープリンターや冊子の印刷費を補助対象とし、提出しました。
(10月頃に結果がわかります)

15、再就職手当の実地調査

申請から1ヶ月後、ハローワークから電話があり
実地調査の日程が決まります。

訪問のときに提出した書類は以下の通り。

  • 請求書、発注書、見積書、領収書などの書類

  • 業務委託証明書

ポートフォリオサイトやグッズ販売サイトのコピーも準備していましたが
「書類があれば特に必要ない」とのことで、
受け取ってもらえませんでした。

業務委託証明書は、現時点でお世話になってるクライアントさんに
書いていただきました。
委託期間が1年間あったので「おそらくこれで大丈夫」と担当職員さん。

2回くらい言った

16、再就職手当の支給決定

実地調査から数日、郵送で通知が届きます。
「審査の結果、支給することを決定しました」とのこと!

やったー!これで少し安心して事業に取り組めるぞ!
ここまで長かった・・・。

後半のまとめ

やっとここまできました。
私の中ではとりあえず
「再就職手当の給付決定までが一区切り」
と思ってやってきたので、気持ちが落ち着きました。

あと、この一連の流れを忘れたくなかったので
記事にまとめられてとても清々しい気分です。笑

ここまで読んでくださってありがとうございました。
退職前後、WEBで検索しまくって不安な
気持ちになっていたことを思い出します。

「業務委託証明書ってどんなやつ?」と気になった方は
𝕏(Twitter)のDMなどで気軽に聞いてくださいー!
実際、私自身は検索魔になっている時
業務委託証明書についてが一番知りたいことでした。

業務委託契約書については出てくるけど証明書については
出てこないんですよーー💦

それでは、今日からまたがんばりますー!

ありがとうございました!

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