見出し画像

去年の10組(2020年)

随分とご無沙汰でした。

しばらく更新をしない間に世の中は大変なことになり、自分もバンドを辞める、仕事では業務と関係ないところのゴタゴタに最前線で絡む等いろいろなことがありましたが音楽は細々と聴き続けていたのでそのまとめです。これまではアルバム単位で書いていたけれど、昨年はそういう聞き方をしなくなった部分があったのでアーティスト単位で10組にします。プレイリストをまとめておくので気が向いたら聴いてみてください。

①aiko

はい。初手からアルバム単位で聴かなかったアーティストです。SpotifyのThis is aikoみたいなプレイリストでひたすら聴いてました。きっかけは昨年突如増えたおうち時間(な~にがおうち時間だ、こちとら日常じゃと内心思ってた)によく聴いたラジオのパワープレイ。昨年は2枚シングルを出しているはずで、どちらも出だしの一声目でドキッとしたのを覚えています。スポークンっぽいリズム関係ない歌いまわしからナイーブな声色、豪快なところまですべてが半端なかった。ライブ見たいわあ。

②AS I LAY DYING

名前は知ってたしなんならアルバムも持ってるけど今までピンと来ていなかったメタルコアの大御所。ボーカルが妻を殺害するための殺し屋を雇ったかなにか(何したらそんななるん)で活動が止まっていたのが2019年に”Shaped By Fire"ってアルバムでカムバック、それをきっかけにドはまりでした。個人的にグルーヴィーな路線はもういいよ…とメタルコアから少し離れていた部分があった中、久しぶりに昔ながらのバチバチやるスタイルのアルバムはかえって新鮮さすら感じました。

③BENEATH THE MASSACRE

カナダの老舗バカテクデスコア。Spotifyのおすすめだかで出てきたのが出会いで、最初から最後まで笑っちゃうような音数でごり押しする様はさながら運動会。この手のバンドでエクストリームさを演出するのに尋常じゃない量の音数を増やしたのはさすがに頭悪すぎて大好きです。笑

④Code Orange

昨年聴いた中でプログレッシブさ、ヘビーさ、変態さは群を抜いていたと思います。元々ハードコアとひとくくりにするのは難しいバンドだったけれど、昨年のアルバムで完全にわけわからなくなりました。エクストリームな音使い、フレーズが獣みたいなリズムに統率されるのは恐怖すら感じました。音楽を聴いた感想が「怖い」なのは初めての体験。

⑤Frontierer

スコットランドとアメリカの多国籍マスコア。昨年は③のBENEATH THE MASSACREもそうだけどメタリックなマスコア的な音楽に触れることが多くて、その中では一番ハマったのがこのバンドでした。④のCode Orangeが得体の知れないものに統率された狂気ならば、こちらはシステムエラー。ほぼ壁みたいな音圧、音量から合間に挟まれる複雑なリズム、エフェクト音まですべてが無機質で容赦ないというか…そういう過激さにハマりました。

⑥Galileo Galilei

「あの花」やら「おお振り」やらのテーマ曲でおなじみのバンドです。昔から知っていて音源も聴いたことはあったけれど再ブームで一時期ずっと聴いていました。アルバムを聴くと海外のエモから結構影響されたんだろうなというスタイルの曲も多くて、"パレード"ってアルバムの最後の方に入っている"SIREN"って曲なんかは、Mineralの"Gloria"みたいにどうしようもなく暗いけどものすごい熱量を感じます。

⑦Holding Absence

UKのポストハードコアで、今を時めく(今もそうなのかな)SHARPTONE所属のバンド。ボーカル、演奏ともにガツガツいくところとそうでないところのコントラストが本当に鮮やかで、特にこの手のバンドだったら明確なスクリームに逃げがちなところも徹底的にメロディで表現しきるのは圧巻の一言でした。

⑧Ion Dissonance

カナダのマスコア/デスコア。時期によって音楽性が結構変わっているらしく、個人的には2nd"Minus The Herd"の頃の重くてマスっぽさが少し薄い感じがツボでした。リフで押すパートがほぼ全編Code Orangeのところで書いたような獣じみたリズムで進行していくのは聴いていてゾクゾクします。

⑨SOUL'd OUT

ア アラララァ ア アァ!

⑩ナードマグネット

一昨年ドはまりしたナードマグネット、昨年も相当聴いていました。パワーポップなんて普段まったく聴かないのになんでだろう。妙に聴いていてワクワクするというか少年心くすぐられるというか(28歳)、不思議。

こんな感じでした。こうしてみると昨年はその前の年より一気に過激なバンドと、あとはJ-POPの王道的な人たちを聴くことが多かったです。前者はこんな世の中のストレスも影響してるんでしょうか(適当)。周囲に音楽の趣味が合う友達がいないのに悩む時間が長かったこれまでの人生だったけど、おそらく今後もずっとこんな感じでしょう。好きだからいいけど。

後者はこの記事ではaikoとSOUL'd OUTだけ書いたけど他にもプリプリ、ウルフルズ、スガシカオ、ジュディマリと常に前者と並行で何かしらにハマった時期があり、都度「この人たち有名だよなあ」→「そりゃ有名だわ、かっこいいもん」のコンボをおみまいされていました。最近の有名な人たちはまーったく通っていないので今年はそうした方面でもコンボを決められたいと思います。

ということで長々とお付き合いありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?