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ブラック企業のブランディングめちゃくちゃヘタクソな理由


ただいま。ブラ男です。
久しぶりの自宅である。
本当に久しぶり。

SEO気にせず、文字を書きなぐれるなんて本当に幸せ。
十余年前のブログ黎明期を彷彿とさせるこの感じ。
ブラ男の「自宅」と名付けて本当によかった。
テキストを打ち込んでいるだけなのに落ち着く。

ネーミングって大事。

ありがとう。note。

本題。


ブラック企業のブランディングめちゃくちゃへたくそな理由


さて、今日はこのテーマ。
ブラック企業全てにおいて欠如している感覚。

「第三者目線」

要は他人にどう思われるかって目線。

非常に難しい事だとも思うし、僕だってできない。
でも僕は、ニンニク好きかどうかもわからない女性とする大事なデートの前にニンニク食べないし。
真剣に告白する時に「ウッソピョォォンデュフフ」なんて言った事もない。

そう考えると、僕はブラック企業の経営者よりも第三者目線が発達していると言っていいのかもしれないという本記事の権威性。

第三者目線って、そういう小さな気遣いの積み重ねだと思う。
ブラック企業は本当に第三者目線がない。
他人にどう思われるかなんて関係ない。
そういうスタンスだからブラック企業なのだ。
この記事ではその理由を現役社員が語るというわけだ。


採っても採っても社員が辞めていき、離職の臭いが染みついたオフィスで新人が目を丸くする。

「こりゃさすがに、やめるやん」


と、新入社員が次々に社員が辞めていく。
「会社の踏ん張り時!オマエラ!頼むぜぇぇ!」のタイミングで誰もいない。

今まで第三者目線を知っていたのに放棄していた会社は、イカンこのままじゃ戦えないとSNSを使って舵を切りだす。
戦国時代に兵士がいなくて強い武将組織、思いつかない。(歴史の成績2だったし。)

武士がいない武将はアワアワ。
なんでウチの組織、武士がいないんだ。
そうだ、弱いからだ。(俺が強いからだ。)
そう言い聞かせて今日も敗戦濃厚な戦場へ繰り出すブラック武将。
近隣の仲のいい武将に武士まわしてって頼んでも、ブーイングの嵐。


「ヤだよあそこ、五体満足で帰ってきてるやつ、いねーじゃん。」


きっとこんなやりとりがあったに違いない。
文字を吐き出すように書くのが楽しくてごめん。
本題。(2回目)


ブラック企業のブランディングめちゃくちゃへたくそな理由その①:感情無視の売上至上主義


正直、これに尽きると言ってもいいかもしれない。
売上至上主義なのだ。
目先の。
売上至上主義ってのは悪くない。
でも悲しきかな、「感情無視」とつくとビジネスはハードモードに。


他人にどう思われようが関係ないじゃん。
他人に良く思われたらメシ食えるの?
他人に良く思われようとしたって、意味ないじゃん。
感情になんの意味があるんや。


いや、コレばかりは上記ブラック企業の言い分もわかる。
感情ではメシは食えない。
だがしかし、金を金としか認識できていないのが致命的なのである。

カネを払うのは人で、カネを生むのも人なのだ。
便利な金のなる木、IT技術を生んでいるのも人だよ。

こんな簡単な事がわからないから、ブラック企業は社員を人として見ない。
下手したら原価とだけしか見ていない。(だから土壇場の離職で焦るのだ)


金はいいねの数★ カネは拍手の数っ♪


なんて言うつもりもないし。


金は命より重い・・・ッ。


なんて言う気もない。
但し、これだけは言える。
いいか、よく聞け、ブラック企業社長。
ブラック企業はアンバランス過ぎるのだ。

だってそうじゃないか。
社員がぶっ壊れるまでコキ使って、ブーイングされたら、毎日定時で上がれる会社なんて存在しないよォ。って社員に諭すなよ・・・極端すぎるだろ・・・。

社員が花束片手にソワソワしてたら、


「おーい、社員、早く上がれよ。あとはみんなで這ってでも終わらせてやるから。あ、ニンニク食うなよ?」


でいいじゃないか。
何?毎日花束持ってたらどうするんだって?
毎日応援してやりゃいいじゃないか。
何?他の社員もマネしちゃったらどうするんだって?
ブラック企業社長・・・。オマエ・・・、人のプロポーズをなんだと思っていやがるんだ・・・・。応援してやれよ・・・。

ブラック企業社長、よく聞け。
全員が花束片手に定時帰りをウキウキしても尚、成立するビジネスを模索するんだ。
今のままじゃ会社が潰れるぞ。
だが、花束片手にウキウキしてる社員の笑顔を潰すのか?
それはそれでまたジリ貧価格競争に身を投じて潰れるぞ。

正直、社員が全員花束持ち出すなんて異常事態だ。
(っていうかオフィス、男だけなんかい。)
社長、よく聞くんだ。
いつも社員に言ってるじゃないか。




ピンチはチャンスって。



新しいビジネス見つからない見つからないって嘆いて。
減る営業利益。
底をつく内部留保。
ああもうダメだっつって新卒採用費に手をかける始末。
頭を抱える人事部長。
阿鼻驚嘆の部下たち。


ハイ今年の新卒採用オワタ。


会社の成長3年トンだ。
なんて思って自社の会議室で新卒説明会やってたから恐る恐る覗き込んでみたら。


なんと会議室は満杯。
学生で溢れかえっている。
信じられない、考えられない。
過去、数百万かけても死んだ顔した学生が3人しか集まらなかったのに。
コスト0円なのに、満杯。
通りかかった事務の女の子(女の子いたんかい。)に聞いてみると。
ふざけて男性社員が定時退社の様子をSNSでアップしていたんだって。

それをたまたまいた人事部長、すれ違いざまに聞くや否や目をかっぴらいてすかさず会議室バーンと開けて真っ赤な顔して声を振り絞って学生にこう叫んでいた。


「弊社は婚活推奨会社です!婚活希望者は定時退社可能です!」


熱気を帯びる学生。
人事部長に呼応するように笑顔で叫ぶ学生。
ブラック企業社長は信じられない。
我が社を学生が選択しているって。
欲しかったエンジニア層も無料当然で獲得できてウハウハ。
「あーよかったーラッキー。」程度にしか感じない生粋のブラック企業社長。乙。


新卒採用も無事うまくいって。
花束を持って帰る社員が更に増えた。
ほとんど男子社員なのに、花の香りでオフィスがいい匂い。
仕事のギラギラとは異なるモチベーションでハイパフォーマンスで消化される仕事。
なぜか段々改善される営業利益率。
社員は定時で帰っているのになぜ営業利益率が増加するのか。

社員が案件を選んで獲得してる・・・?


そう、社員はプロポーズの時間を犠牲にしないために、定時退社をできる案件しか受注していなかったのだ。
全部受注しろよ!と言いかけて社長、ふと止まる。
まあ、利益率が増加しているならいいか。
顧客も面白がっているみたいだし・・・。


でも、まだビジネスモデルが出来ていない。
そう簡単にできるもんじゃない。
日夜連続で悩む社長。
目の前には薄利を嬉々として断っていく社員。
ブラック企業社長、まさかの社員を恨む。


「コイツらだけ楽しそうに仕事しやがって・・・。」


そんな時、退職者が出てしまった。
そう、最初に花束を持って定時退社した社員がプロポーズについに成功してしまったのだ。
「してしまったのだ」ってなんだよ、社長。
社員が成功したんだ、喜びなよ社長。

でも、話を聞いてみると、なんとなんと、ド競合の他社の会長の娘と結婚するなんて言い出すもんだから。
ブラック企業社長落胆。
仏なんていない。
定時で帰らせなきゃよかった。
手塩にかけて育ててきたのに・・・。(たいしてなんもやってない。)
定時退社なんて辞めてやる。
花束なんて持ってくんじゃねえ、ニンニクの香りさせやがれ。


そう思った矢先、ふと冷静になる。
それをやってしまったら、また価格競争に逆戻りになるんじゃないかって珍しく直感冴えわたるブラック企業社長。
そんな恐怖が社長を包んで1年後、季節は春。


世界的大恐慌が地球を襲ってもちろんブラック企業社長の売上は下降を見せて、そろそろリストラしないとヤバくなってきた。
やっぱり定時退社させるなんて間違いだったんだ。
結婚をキッカケに他社に転職する人間も増えた。
それでもまだ、花束を持って定時退社していく社員は絶えない。


新しいビジネスモデルも思い浮かばない。
自分が苦しい中社員が嬉々としているのも許せない。
やっぱり感情なんて無視するのが鉄則なんだ。
売上だけ追いかけていればよかったんだ。

社員がどうせ辞めるなら、ぶっ壊してから辞めさせればよかった。


後悔がブラック企業社長を襲うけど、もうあとの祭り。
今日も受注、結婚どっちの報告なのかわからないガッツポーズが部署を賑やかす。
すると、企画部が何やらにぎやかだ。
煩すぎるほど賑やかな企画会議。

うるせえなってブラック企業社長。
まずは企画部から定時退社を辞めさせることに。
鬱になるまでアイデア出させよう。
アイデア出せないものはクビだ。ヒヒヒ。
そう思って企画会議に飛び入り参加する社長。
社員が歓迎してくるのがどこかくすぐったかった。
いつから俺はこんなに好かれてるんだろう。

この会議が終わるころにはてめえら見てろよって意気込んだはいいが。
どれも企画の内容がいい。
俺は、、何を一人でふさぎ込んでいたんだろう。


そんな時、目にクマを作ったエンジニアの番。
そう、今年の新卒採用説明会でいたエンジニアだ。
新卒エンジニア、一言。




「意中の方に断られ過ぎて疲れました。もう、婚活なんてしたくない。」



爆笑に包まれる企画部。
社長は固唾をのんで見守っていた。
すると、新卒エンジニア、ため息交じりに指さしたプロジェクターにはこう映っていた。

Uber★彼女


立ち上がるブラック企業社長。
目にクマを作ったエンジニアの腕を引っ張り、企画部を出ていった。


-半年後-



「Uber★彼女」ローンチの時。
男性がスマホでプロフィール登録すると女性から何故か自宅を訪問してくれるという超画期的なサービス。
マネタイズまったなし。

来たる、ローンチ。
新卒エンジニアがEnterキーを押した瞬間。
ブラック企業社長には見慣れたロゴが全世界にアップされる。

次々にアップされる男性の画像。
東京、千葉、埼玉、波状していくプロフ画像。

-成功だ。
ブラック企業社長は満足そうにそのままオフィスで睡眠についた。

翌日、目が覚めると電話が鳴りやまない。
そう、女性は来なかったのだ。
モテないMAPとして世に君臨してしまったUber★彼女。
クレームの嵐だった。

定時で帰れなくなる社員。
ブラック企業社長へも社員からクレームが入る。
社員が予約していた飲食店のキャンセル料の領収証を投げつけられる日々。
ギャン鳴りの電話。
怒る社員。
電話片手に睨んでいる社員に囲まれると同時に資金も尽きた。
まさに地獄絵図、絶体絶命。


するとクレームの嵐に交じってブラック企業社長宛に一本の電話。
どうせクレームだろうと思って電話に出ると、どこか聞き慣れた声。


「社長、僕です。覚えてますか?」


アイツだ。競合他社の社長の娘と結婚して弊社を裏切ったアイツからだった。




「資金調達させてくれませんか?」





+++


さらに半年後


Uber★彼女は閉鎖し、空いTEL★居酒屋としてリニューアルをしたのだ。
Uber★彼女のシステムはそのままに、今空いてる居酒屋がポップアップを登録するとMAP上に表示されるのだ。

表示された店舗に電話をすると今すぐ入れるというアプリ。
ブラック企業は元社員からの資金調達によりなんとか生き残る事が出来た。
加入店舗は投げつけられたキャンセル料の発行元の店舗に土下座したら集まった。

ユニコーン企業(ベンチャーなのにおまえんとこスゲー会社じゃん賞)のインタビューを受けるブラック企業社長。

「いやー、元社員に資金入れてもらうなんて、みっともなくてイヤだったんですよ。」


感情だしてんじゃねえよ




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