SUPER JUNKY MONKEY 2days『Super Mother Of Meatloaf 2019』(前編)
※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。
ちょうど1年前(2019年6月22〜23日)、SUPER JUNKY MONKEYの2daysイベント『Super Mother Of Meatloaf 2019』が開催されました。対バンはGARLICBOYS、WRENCH、ジェイソンズ。
DJを担当したのはキャブレターボーイズとDJ Wac。僭越ながら私も両日出演させていただきました。
以下は『ドーナツマガジン』というレコード専門ウェブサイトの連載で取り上げた記事を再編したものです。
2018年5月21日
下北沢クラブ251や蔵王龍岩祭でPAを務めていた君波伸太郎氏の追悼ライブへ。オープニングからラストまで、出演者もスタッフも観客もみんな笑っていた。どんな時でも笑顔を絶やさなかったシンちゃんの追悼イベントなので当然といえば当然だ。
打ち上げはイベントに出演したSUPER JUNKY MONKEYのかわいしのぶちゃん、そしてマネジメントを担当する3rd Stone From The Sun LLCの小林由紀夫社長と同じテーブルだった。「来年で20年ですね。何かやるんでしょ?」と2人に尋ねた。何のことかは言うまでもない。睦ちゃんのことに決まってる。トリを務めたジェイソンズのHIDEさんを呼び寄せ、「来年一緒にやらないか?」という話になった。専属PAだったシンちゃんの追悼ライブの為に復活したジェイソンズは、過去に何度もSUPER JUNKY MONKEYと共演している。
2019年2月5日
20年前に亡くなった睦ちゃんの命日の朝。小林さんからメールが届いた。6月22~23日にクラブ251でSUPER JUNKY MONKEYの2daysイベントを開催するという。対バンは初日がGARLICBOYSで、2日目はWRENCHとジェイソンズ。もちろん観に行くと返信した。
2019年3月
小林さんから「イベントでDJをやらないか?」という誘いを受けた。長年抱えている身体の故障が数年前から悪化していたので一瞬だけ迷ったが、睦ちゃんが亡くなって20年経った2019年の623の日とその前日に開催される重要なイベントにこのようなチャンスをいただけたのだから、断るという選択肢はなかった。
小林さんと相談してキャブレターボーイズの加藤兄弟とDJ Wacにも声を掛けた。睦ちゃんと深い交流があった人達だ。
2019年5月
小林さん、しのぶちゃん、DJ Wac、キャブレターボーイズのカトキチこと加藤敦慎氏(兄)と打ち合わせと称した宴会を下北沢の居酒屋で。この時点でチケットは両日ともソールドアウト。あとは当日を迎えるのみ。
2019年6月22日
live : SUPER JUNKY MONKEY / GARLICBOYS
DJs : キャブレターボーイズ / 5B (GOBE)
16時前に会場入り。入り口のドアを開けるとステージ上にはSUPER JUNKY MONKEYの3人の姿が。リハーサルの真っ最中だった。久々に再会した出演者やスタッフの皆さんと近況報告。彼等と知り合ってからもう四半世紀になる。
小林さんが関係者スペースに椅子を用意してくれたので、お言葉に甘えさせていただくことに。自分の出番以外は着席して観ることができるのでホッとした。前日に長年お世話になっている治療院の先生に施術していただいたものの、一抹の不安が残っていたので。
GARLICBOYSのリハが終わり、DJのサウンドチェック。251のPAさんと諸々の確認を済ませ、そのまま待機。最初にかけるレコードをターンテーブルに載せて合図を待った。
定刻通りの開場。1曲目はSUPER JUNKY MONKEYのライブアルバム『キャベツ』のラストを飾る"Bed Side Session"。今回のイベントは睦ちゃんの歌で始まるべきだと思い、DJの話をいただいた時から決めていた。彼女の歌い手としての魅力が存分に発揮された"Bed Side Session"から某人気グループのサンプリングソースとして知られるジャズファンクへ。この時点で既に多くの熱心なファンが物販スペースに群がり、Tシャツを物色していた。
2曲のネタものジャズファンクから国内外の90年代ヒップホップに繋いで、SLAYERネタのPUBLIC ENEMY "She Watch Channel Zero?!"。そして本家SLAYERに。90年代のハードコアやミクスチャーロックを連発して終了。SUPER JUNKY MONKEYが共演したバンドや、睦ちゃんと一緒にライブを観に行ったバンドのレコードを多めに投入した。フロアから良い反応をいただけた瞬間もあったがミスも多く、悔やまれる内容だった。
場内に少年隊の"仮面舞踏会"が流れ、歓声が起こった。GARLICBOYSの登場だ。
(サプライズとして彼等が90年代に出囃子として使用していた"唐獅子牡丹"の7インチを用意しておいたが、未遂に終わった)
SUPER JUNKY MONKEYと対バンしていた時代の楽曲を連発したセットリストに、20年前にキッズだった観客達は大興奮。
1. ナルシスト宣言
2. 納得だ! 私も
3. ダンシングタンク
4. 失恋モッシュ
5. 怒りのもんた・泣きの小金治
6. ハッスルするっす
7. GHQ
8. 泣き虫デスマッチ
9. YOKOZUNA
10. 兄貴御立腹
11. 荒野のさびしん棒
12. あんた飛ばしすぎ
13. GARLICBOYS
続いてDJブースに現れたのはキャブレターボーイズの加藤啄巳氏(弟)。過去に何度もSUPER JUNKY MONKEYの重要イベントに名を連ねてきた彼等が今回の2daysに最も相応しいDJであることを、SUPER JUNKY MONKEYを長く応援してきたファンはみんな知っている。
そして遂に主役が登場。睦ちゃんの追悼ライブ以降も何度かライブを観ている為、3人編成のSUPER JUNKY MONKEYに対する違和感はもう無い。前回のライブが2015年12月25日なので約3年半振り。しかしタイトなプレイは健在だった。ここに睦ちゃんがいたのだから。とんでもないバンドだったことを改めて実感した。
1. Parasitic People
2. The True Parasites
3. If
4. The Words
5. Where're The Good Times
6. ばかばっか
7. Revenge
8. 記憶の捏造 feat. 石坂マサヨ (ロリータ18号)
9. R.P.G
10. Shower
11. あいえとう
[encore]
1. Buckin' The Bolts
2. SUPER JUNKY MONKEYのテーマ
アンコールを終えた3人がステージから去り、明るくなったフロアでカトキチくん(キャブレターボーイズ兄)のプレイに身を委ねながら、多くの友人や初めて会った人達と乾杯を重ね、打ち上げに突入。翌日もあるので24時を過ぎたくらいに退席したものの、終電を逃した幼馴染のKを連れて帰宅した為、結局朝までコース。
(後編に続く)
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