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下呂、有馬、和倉、あわら、伊東、阿蘇温泉郷他、人気温泉ニュース【温泉地 Biz+(8/28週)】

今週も人気温泉地からの最新ビジネス情報をお届けします。

今週も人気温泉地からの最新ビジネス情報をお届けします。

観光経済新聞による日本の温泉ランキング「にっぽんの温泉100選2021」で選ばれた人気温泉から、人気温泉地が仕掛けるさまざまなビジネス(アイデア)のニュースを取り上げます。
地域活性、地方創生につながっていくことを期待しています。
こちらの記事で人気温泉ランキング一覧をエリア別に掲載しています。

8月後半から温泉地のビジネス関連情報が増えました。

そしてインバウンドの活性化にむけて、少しずつ受け入れ体制が変わりつつありますね。

岐阜|下呂(にっぽんの温泉100選2021:2位)

下呂温泉街をメタバース上に再現へ

朝日新聞デジタルの記事です。
岐阜女子大学の学生による温泉街をメタバース上に再現しようというものです。

観光関連事業者だけで行うのではなく、年齢層も異なる学生との連携は素晴らしい。

現在地だけでなく将来的な温泉街づくりにも目を向けられる余裕がある下呂は今後も上位ランクが安泰な気がします。
もちろん、お湯だけでなく食事なども充実していることあってだとは思いますが。

ドローンで資料用の素材も撮影するということですが、そのまま下呂市の観光用素材として貸出もできるようにできたらいいですね。
情報発信の強化にもつながりそうです。

YouTube動画の編集にあたり、写真素材をお借りしようと下呂温泉観光協会にコンタクトしたのですが梨のつぶてでした…

岐阜|下呂(同2位)・岐阜 奥飛騨温泉郷(同18位)・飛騨高山(同26位)

観光協会✕肉牛生産協議会✕JAコラボ

日本農業新聞の記事です。
飛騨エリア広域で観光協会と肉牛生産協議会、JAでコラボキャンペーンを開始しています。

飛騨エリアは温泉とともに飛騨牛もあり、業界をまたいでのコラボによる企画は素晴らしいですね。

対象となる宿泊施設で1泊2食以上滞在すると、キャンペーンに参加できます。
この記事でランクインした「水明館」「ホテルくさかべアルメリア」とも対象になっています。

やはりおいしさは重要ですよね。

肉を食べたくなりました笑

兵庫|有馬(同7位)

大学生によるイベント企画開催

兵庫観光本部からの情報です。
流通科学大学のプロジェクトメンバーによる有馬食べ歩き+地域交流を狙うイベントが行われます。

前述の下呂温泉✕岐阜女子大学同様に学生の若い目線による企画は、今後にもつながっていくと思います。
有馬は三宮からも近く、若いお客さんも多いイメージがありましたが、とはいえ、メインの年齢層、観光事業者の年齢層も高いでしょう。
若い目線による新たな魅力発信をしていくべきですね。

有馬では温泉街のサイダーや煎餅くらいしか記憶に残る「食」が私にはありません。
個人的には食の開発押しです笑

石川|和倉(同10位)

外国人インフルエンサー向けに体験機会提供

中日新聞の記事です。
英、仏、豪のインフルエンサーを招待して和倉温泉の各種体験機会を提供したというものです。

和倉は本当に積極的ですね。
今回の企画はDMOによるものです。

海外向けに情報発信して集客を図るべきなのは当然ですが、いわゆる「案件」に対して、海外ではこの情報をどのように受け入れていくんでしょうね。

今回のインフルエンサーで日本在住の方はSUP(サップ)初体験でしたが、SUPもカヤックも海外文化であり、国によっては七尾湾でのSUP体験にあまり魅力を感じない気もします。
SUPの目的が体幹を鍛えることそのものにあるのであればいいのですが、SUPで浮いている体験だけだと和倉の魅力は伝わらないほうな気もします。

それでもSUP(サップ)をやっている時にイルカが近寄ってきてその画をおさえられたら、マーケティングの懸案事項が無視されて集客につながりそうです笑

群馬|伊香保(同15位)

お盆の宿泊数が前年比159%

お盆の伊香保温泉の宿泊者数について群馬テレビからのニュースです。
前回の大型連休でも宿泊状況が発表されていました。

2019年比は次のとおりでした。
春の大型連休 73%
お盆 84.1%

群馬の人気温泉地で、伊香保は春の大型連休時の73%という数値は1位でした。
草津(にっぽんの温泉100選:1位)は9温泉地のうち、最下位の39%。

伊香保はお盆でさらに客足が戻りつつありますね。
観光応援キャンペーンも行われていたとはいえ80%超とは素晴らしい。
他の温泉地はどうだったんでしょうか。

なお、中日新聞に伊勢神宮、鳥羽水族館、志摩スペイン村、鈴鹿サーキットの四施設をお盆に訪れた人データがありました。

なんと伊香保と同じ84%でした(同2019年比)。

宮城|鳴子(同21位)

風力発電事業反対表明

鳴子温泉郷で景観への悪影響から観光地価値ダウンを考え反対表明するという河北新報の記事です。

後述の蔵王も大型風力発電の事業に対して反対表明をしていました。
鳴子は景観だけでなく渡り鳥への影響も懸念されるそうです。
今後も風力発電に関しては観光地では反対が起こるでしょうね。

かつて車で移動していた時に何基もの風力発電機が並んでいることを見て驚きました(確か和歌山?)。
周りになにかあるわけでもなかったので設置されたのかもしれませんが、他にも設置しやすい場所はまだ日本にあるのでしょうか。

なお、蔵王は関西電力で、鳴子(周辺)はグリーンパワーインベストメント他の企業による計画でした。

山形|蔵王(同30位)

通年型リゾートへの転換へ

河北新報の記事です。
コンパクトな街並みは徒歩圏内にさまざまな温泉もあり、食事処もあるのですが、スキー客低迷の影響は大きいようです。

記事内のでデータではスキー客の推移は以下のとおりです。
1990年度 160万人
2020年度 20万人

かつての盛り上がりがすごかったことから、次の手を打つことができずに今に至ってしまったということでしょうか。
今後温暖化により樹氷が見えなくなる可能性もあると言われている中、急いで手を打つべき段階なのかもしれません。

下呂や有馬のように、若い層の目線も入れていくべきかもしれませんね。
ハードだけでなくソフトも平行して開発していかないいけません。
私はジンギスカンでOKです笑

記事には通年リゾート化を進めるための対応状況が紹介されています。

同温泉のホテル、旅館など延べ約60事業者が2021年度と本年度、観光庁の高付加価値化事業を活用。
金融機関の融資を含め計15億円を超える規模で宿泊施設の改装や客室の拡張、ワーケーション環境の整備などを進める。
山形市は補助金の申請などの手続きを支援。
井上貴至副市長は「補助額、参加事業者数は国内トップレベルの規模ではないか」と胸を張る。
ー出典:『河北新報』記事

積極的に参加する観光事業者(数)は評価できると思う点もありますが、胸を張れるものではないような…

佐賀|嬉野(同25位)
長崎|雲仙(同38位)

西九州観光まちづくりAWARDが発表に

長崎新聞の記事です。
西九州新幹線開業に合わせて創設された企画の受賞者が発表されました。

大賞に選ばれたのは次の2団体でした。

嬉野茶時(うれしのちゃどき) [佐賀・嬉野]
佐賀・嬉野の歴史的伝統文化である嬉野茶・肥前吉田焼・温泉を後世へ守り伝えるため、時代に合わせた新しい切り口でその魅力を表現・発信するプロジェクト。
3つの産業が伝わる地域の特徴を活かし、嬉野に根差し様々なジャンルで活躍する人々が参加している。2019 年からは、肥前吉田焼や温泉と結び付けたお茶の楽しみ方を「茶空間体験」や「茶ちゃ輪りん」「歩ほ茶ちゃ
」など様々なかたちで表現する「ティーツーリズム」を始動。
他生産地への展開も進行中。

奥津 爾(おくつ ちかし)氏 [長崎・雲仙]
長崎・雲仙で自身が運営する直売所を拠点として、在来種野菜の素晴らしさを地元や全国に広め、在来種を守り継ぐ活動を続ける。
農家・岩崎政利氏が約 40 年にわたって在来種野菜の自家採種を続け、守り継いできた豊かな野菜の多様性を地域内外に発信するため、「オーガニック直売所タネト」を運営。
生産者と消費者を繋ぐ拠点となっている。
2020 年からは食とデザインのイベントを開催するなど、多方面で種採り野菜の魅力を発信。
インターンシップ受入等、後進の育成にも取り組む。
-出典:JR九州ニュースリリース

どちらも人気温泉地とつながる場所・事業者でした。

美人の湯につぐコンテンツとしての「茶」、温泉街で食べられる「在来種野菜」を温泉地の名物にしてもらいたいですね。

この企画主旨は、JR九州のニュースリリースで確認いただけます。

佐賀・長崎デスティネーションキャンペーン

長崎新聞の記事です。
こちらも西九州新幹線開業と合わせたタイミングでキャンペーンが展開されます。

お笑いコンビ博多華丸・大吉さんをキャスティングし、西九州を一つの「店」として「西九州開店」企画が始まっています。

電車、新幹線好きな方はさておき、まだ「西九州」という言葉が耳に馴染みがないと思います。
この先「西九州」で佐賀・長崎が連携して広域で魅力をアピールすることで集客力が増す気がしていますので、ぜひ盛り上がってもらいたいです。

福井|あわら(同40位)

温泉施設の来場客が600万人を突破

あわらにある日帰り入浴施設の来場客が1994年の開館以来、600万人を突破したという北陸・信越観光ナビからの情報です。

あわらを訪れたことがあると目にしたり、入浴したりすることがありますが、そうではない方のために記事内のコメントを紹介します。

同施設は1994年5月に開館。
コロナ禍前には年間約22万人の入浴者がいた。
そのうち7割が地元客。
昨年度は15万人ほどに減ったが、現在は回復傾向だという。
2024年春の北陸新幹線芦原温泉駅開業が1年半後に迫っており、同施設の館長は「PR活動に力を入れることで大勢の人に入浴してもらい、あわら温泉全体のにぎわいにつなげていきたい」と話した。
ー出典:北陸・信越観光ナビ

私が訪問した時は出張ついでで平日だったこともあり観光客らしき人はこの施設だけでなく町中にもいませんでした。
あまり事前に調べることあわらを訪れて、入浴した一つがこのセントピア。

来場客の7割の”地元”客を対象としているのか、新幹線でどのエリアからの客をターゲットに狙うのかわかりませんが、この施設でもっと”あわららしさ”を露出したほうがよいと思ったことを思い出しました。

昨今、ヨーガ企画などさまざまな取組が進んでおり、この集客に福井らしさ、あわららしさをもっとアピールしていくべきかと思われます。
へしこです笑

お酒のつまみ以外に、お茶漬けもありなんですね。
気になっています笑

静岡|伊東(同70位)

ゴルフ場盛況で利用者数が過去最多に

朝日新聞デジタルから、伊東のゴルフ場利用者数が過去最多になったという記事です。

群馬・伊香保のお盆、春の大型連休のデータを取り上げましたが、こちらは回復傾向どころが過去最多になっています。

2019年比のデータはこちらです。
1~7月期 113.9%

この記事には利用者の年齢層は紹介されていませんが、若い層のゴルフ参加が急激に伸びていることも要因かもしれません。
とはいえ、川奈でプレイできる20代はそうたくさんはいないと思いますが笑

ゴルフ業界に若者が急増。コロナ禍で生活が変わり週末の過ごし方や趣味に変化が起きている。
⇨20〜30代(若年層)の72%が2年以内にゴルフを始めたと回答。うち19%は半年以内、53%が1~2年前に始めている。友人や会社の上司・同僚から誘われたことをきっかけにゴルフデビューした人が多い。
ー出典:株式会社WISTRIAニュースリリース

車で来てプレイして車で帰るかゴルフ場近くで宿泊すると、伊東駅周辺の温泉街にお金を落とすこととつながりづらいのが残念ですが、とはいえちょっと車で寄り道しての消費にはつながりそうですね。

熊本|阿蘇温泉郷(同84位)

台湾人ブロガー向けに体験機会提供

熊本日日新聞からの記事です。
台湾企業の進出にあわせて、台湾からの来客を受け入れる準備を始め、今回ブロガーを招待したというものです。

ターゲットが非常に明確ですね。
企業進出することで台湾からの観光客がどんな狙いで来るのかわかりませんが、社員の家族だったりすると添乗員付きツアーでも問題ないのかもしれませんね。

すぐにでも展開できそうですし、阿蘇ならプランはなんとでもなりそうです。

なお台湾企業が進出する菊陽町は阿蘇市ではありません。

※阿蘇温泉郷は阿蘇内牧温泉、阿蘇赤水温泉、白水温泉、栃木温泉、垂玉温泉、地獄温泉、湯の谷温泉温泉で構成されており、阿蘇市と南阿蘇村にあります。

最後までおつきあいいただき、誠にありがとうございます。

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