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【前編】結局「総合型選抜」で受かる人ってどんな人なの? ~総合型選抜のウソ・ホント~


誰が読むと良い?

この記事は大学受験を考える全ての中高生とその親に読んでほしい内容です。
一般選抜しか考えていないよ!って人であっても、進路選択や将来の事を考えるきっかけになると思うのでぜひ。
ちなみに読まないままページをリターンすると、玉石混交の情報の海におぼれて絶対に取り戻せない「時間」というチャンスを取りこぼしちゃうかも・・・。
なぜなら、総合型選抜は高1高2や、もっと言えば中学生時点での取り組みにかかっているから!
(とまで言うとちょっと大袈裟に聞こえるかもしれないけど、本当にそんな感じです。ウソやんって思った人ほど是非読んでほしい!)


結論

  • (前編)総合型選抜は「行動」を評価するのであって、「やる気」を評価するわけではない!!

  • (後編)総合型選抜で「自分の偏差値より高いところに合格できる」は半分ホント・半分ウソ


それでは始めます。(前編)

ここまで読んでくれてありがとうございます。
きっと上述の前置きを乗り越えてくれた人は、多かれ少なかれ自分(や我が子)の大学受験や進路選択について悩んでいる事だと思います。
必ずネクストアクションのきっかけになると思うので、最後までお付き合いください。

総合型選抜って何?

まずは総合型選抜という制度を簡単に説明します。(分かっている人は飛ばしてOK)
そもそも現在の大学受験は、大きく3つのタイプの入試方法があります。

  1. 一般選抜

  2. 総合型選抜

  3. 学校推薦型選抜

一般選抜は言わずもがなペーパーの学力試験なので省略するとして、、、総合型選抜と学校推薦型選抜について。
総合型選抜の定義は文部科学省が出している文書にきっちり記載されています。

入学志願者の能力・適性や学習に対する意欲、目的意識等を総合的に評価・判定する入試方法

文部科学省 令和6年度大学入学者選抜実施要項
https://www.mext.go.jp/content/20230719-mxt_daigakuc02-000005144_10.pdf

言い換えれば「私には●●な目的があってそのために▲▲を学びたいから、おたくの大学に入りたいんだ!」が言える必要があるわけですね。
つまり「自己アピールが大事」な選抜方式です。
一方で学校推薦型選抜とは、こちらも同じ資料にこう書いています。

出身高等学校長の推薦に基づき、調査書を主な資料としつつ、以下の点に留意して評価・判定する入試方法。

文部科学省 令和6年度大学入学者選抜実施要項
https://www.mext.go.jp/content/20230719-mxt_daigakuc02-000005144_10.pdf

とあります。
要するに「校長が推薦してくれる」選抜方式になります。

上記を踏まえて整理すると、こんな感じですね。

  1. 一般選抜:学力試験!

  2. 総合型選抜:自己アピールによる選抜!

  3. 学校推薦型:校長先生に推薦してもらって臨む選抜!

こうして比較すると、総合型選抜はとにかく「どれだけやる気があるか、それをどれだけアピールできるか」といった選抜方式だという事が分かりました。
ところがどっこい、この「やる気があるか」という点には大きな罠があるんです・・・。
それこそ本記事で最も伝えたいポイントでもあるので、次項にて詳しく説明しますが、その前にもう少しだけ総合型選抜の内容を補足します。

先述の文科省資料には、具体的にどのような評価方法を活用すれば良いのかも明記されています。
かいつまんで要約すると、、、

  • 小論文等、プレゼンテーション、口頭試問、実技、各教科・科目に係るテスト、資格・検定試験の成績等、のいずれかは必ず実施すべし

  • これまでの活動を説明する書式や、志望理由と入学後の学修計画の提出を積極的に求める

  • 上記にも含まれる書類や丁寧な面接を組み合わせる

といった内容です。
ここまで読んだもらえれば、なんとなく「あれ?やる気だけで乗り越えられるやつじゃないかも・・・?」を感じてもらえたはずです。

総合型選抜は「やる気」を評価するわけではない。

結論ファースト。総合型選抜は「やる気」を評価するわけではありません。
「やる気があれば受かる」なんてことはありません。
これは保護者も受験生も、(知ってか知らずかはさておき)塾・予備校の関係者もよく言ってしまう間違いです。

冷静に考えてみれば分かると思いますが、「私めっちゃやる気あるんです!!!」って言うだけでは受かるわけがありませんよね。
当然ながら「やる気がある証拠」を面接官が分かるように伝える必要があります。
さて、どんな事を伝えれば「やる気」は伝わるのでしょうか。

ここで総合型選抜の面接を想定して、AさんとBさんの回答を比較してみます。

やる気があると評価されるのはきっとBさんになるはずです。
どうしてかそうなるかは単純明快で、「行動してきた事がやる気を証明している」と見なされるからです。

ようやく結論にたどり着きましたね。
総合型選抜において確かに「やる気」は大事です。 なんてたって、[入学志願者の能力・適性や学習に対する意欲、目的意識等を総合的に評価・判定する入試方法]が総合型選抜なわけです。
ただ、その「やる気」をどう評価するかを考えれば「行動(=実績)」こそ最も大切な要素だという事が分かると思います。

おわりに

さて、ここまでを理解した時、次に多くの人が考える事はきっとこれではないでしょうか。

  • どんな「行動(=実績)」が評価されるの?

或いはこういう事とか?

  • 以前AO入試と言われていた時代にあったアドミッションポリシーって、今の総合型選抜とどう関係するの?

  • 総合型選抜の対策の塾に通う人とかいるけど、何してるの?

  • そんなに打ち込んで「行動」するほどやる気を持てることがない人は受からないの?

そろそろこのエントリーも長くなってしまったので、これらに対する回答は後編に託すこととします。
とは言え、先に断っておきますが「○○をやれば受かりますよ!」といった安易な回答をするつもりは毛頭ありません。
(それじゃあタイトルを回収できてないじゃん!!!って突っ込みは甘んじて受け入れます。ごめんなさい。)

でもきっとここまで一生懸命読んでくれた方ならもう分かるはずです。

総合型選抜は「やる気」ではなく「やる気を証明する行動」が大事。
何かのマニュアルに従って受動的な行動を起こしたところで、それは「やる気を証明する行動」として評価されると思いますか?


最後に宣伝。
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