かわうそになりたい
かわうそに産まれたかった。食費などが高い分お金のある人が飼ってくれることが多いし、あの可愛さは存在してるだけで価値がある。
毎日サーモンを食べて、暑い日もプールで泳ぐ生活を送りたい。
たまのご褒美でしかサーモンを食べられず、暑い日も水浴びができずに汗をかきながら仕事をする人間の生活に嫌気がさす。
クッチャクッチャと口を開けながらサーモンを食べて、プールと風呂場と寝床を往復する生活。天国でしかない。
手先も器用だから水道を勝手に開け閉してイタズラしたりしたい。
貴重な動物だからそうやっていたずらしても強く怒れない人間を踏んづけて歩きたい。
甘えたい時はキュウキュウ鳴いて、構われたくない時はみ"ーみ"ーと喉の奥から不服な声を出したい。
そんなことしか考えられない程度には疲れている。
あーあ、かわうそになりたい。
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