地下鉄の中のガラパゴス
通勤中、地下鉄の中でいつも通りスマホをいじっていた。
全員無我夢中でスマホを見つめている虚無の時間。何の変哲もないいつもの通勤時間だと思っていた。
しかしとある駅で乗ってきたおじさんが、筆者の席の目の前に来た。
特に気にも留めていなかったのだが、おじさんの方から聞き覚えのあるパキッという音がした。
そこそこうるさい車内でもわかる、これはガラパゴス携帯を開いた音だ。
おじさんの方に目をやると、さも当たり前のようにガラパゴス携帯をいじっている。
筆者の眼前には、平成初期の景色があったのだ。
正直ガラパゴス携帯を使っている人も絶滅したわけではない。携帯ショップに行くと未だに売っているし。
しかし、ガラパゴス携帯やPSP、DSなどをいじっている人を見るとついつい自分がタイムスリップしたのではないかと2度見してしまう。
毎日の変わらない景色の中に一昔前のものを見つけるだけで、少しその時代を思い出す時間ができる。
今日がちょっと特別な日になった気がした。
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